相羽秋夫のお笑い食べまくり

東京落語「三国誌」 

2017年7月22日

2年半前、先代引き継ぐ

注文の多い「鶏から揚げ」

 中国で3世紀に書かれた史書「三国志」のパロディー。張飛(ちょうひ)という豪傑がいる。この名前を出すだけで、相手は怖(お)じけづいて逃げてしまう。ある戦いで張飛の影武者を立てる。敵が逃亡するのを見て、影武者が手をたたく。すると敵の大将は「あれは張飛(銚子(ちょうし))の代わりだ」と見破ってしまう。演じ手の少ない東京落語「三国誌」だ。

 堂脇昌典(どうわきまさのり)さんは、実父が経営する、この地にどっかりと根を下ろしていた中国料理店「白龍」を、2年半前に引き継いだ。先代の味を残しつつ、時代に合った店づくりを考え、中国料理を肴(さかな)にしてお酒を楽しむ店をと、前店名に自分の名前の1文字を加えた中華酒房「白龍・昌(しょう)」に模様替えした。

 「料理の分量を半分にし、値段も半額にしました」とする主人の方針が当たって、新しい店の歴史を刻むことになった。

 北京料理系の味をベースに60品近いメニューがある。中でも評判なのは、「鶏から揚げ」(360円・全て税別)、「ふわとろオムチャーハン」(600円)、「豚肉とピーマンの細切り炒め」(700円)、「四川風麻婆豆腐(マーボーどうふ)」(640円)、「海老天ぷら」(450円)などだ。

 「枝豆」(290円)にしても、塩ゆでした後に中国の香辛料で炒めるなど、一手間を怠らない。また揚げ蒸しパンとアイスクリームを合わせた「白龍アイス」(290円)をデザートに用意するなど、細かい配慮がうれしい。

 「生ビール(中)」(420円)、「ハイボール」(380円)、生オレンジジュースとピーチリキュールのカクテル「ファージーネーブル」(420円)、「紹興酒3年物」(グラス330円、ボトル1850円)がよく飲まれている。

 店主は、先代の影武者にならないように頑張っている。

(演芸評論家)
中華酒房「白龍・昌」
吹田市山田西3の80の6
06(6876)8376
平日午後6時〜同11時 土日祝午前11時半〜午後2時(ランチ)と同5時〜午前0時
月曜休(月曜祝日の時は翌火曜休)
予約可