相羽秋夫のお笑い食べまくり

上方落語「高兵衛」

2017年7月29日

粉浜の粉もん女王

「たんと食べてや」と笑顔を絶やさない多佳子ママ

 盗っ人が漢学者の家に押し込むも見つかる。淳々(じゅんじゅん)と悟された上で「名前は?」と学者にたずねられ、「高兵衛(たかべえ)」と答える。「兵衛は“びょうえ”と読むのが正しい」と教えられた盗っ人、「どこから入ってきたか?」と再び訊(き)かれ、“高塀(たかべい)”を「裏の高びょうえからです」。小咄(こばなし)「高兵衛」である。

 “たか”つながりで、お好み焼きとおかんのおかずの店「たかたか」にご案内する。ママの名前高野多佳子(たかのたかこ)から名付けた。

 メニューは、お好み焼きと焼きそばと1品に大別される。特選の小麦粉を還元水で練った生地で焼き上げるお好み焼き、広島焼き、ねぎ焼きは、地元産の「タマリソース」で仕上げる。その絶品の味に、全ての客が唸(うな)る。定番の「豚玉」(650円、全て税込み)に加え、秘伝のスパイスを使用した「カレー玉」(900円)、さらに洋食とミックスさせた「グラタン風お好み焼き」(950円)は、ママ自慢のオリジナルだ。「豚肉入り焼きそば」(600円)、「野菜たっぷり焼きうどん」(850円)は、麺のこだわりが尋常でない。

 その日のお勧めを含め“おかんのおかず”は30種(250〜2千円)ほどある。「糸こんチャプチェ」「高野豆腐の含め煮」「うの花」「ポテトサラダ」などが人気で、客の好みの量次第で250円からと安い。これらを組み合わせた「3品セット」(400円)「4品セット」(500円)がお徳用だ。

 「生ビール中ジョッキ」(550円)や瓶ビールは、11枚つづりで10枚分の値段のチケットを用意。「酎ハイ」(350円から)や「ハイボール」(450円)も手頃な価格である。90分呑(の)み放題980円の「女子会」コースが狙い目だ。

 若い頃、「日本ハム」販売員だったママは、閉店後独りで企画会議を開き、新メニューを開発する。粉浜の粉もん女主は、“高々指”のように異彩を放つ。(演芸評論家)

お好み焼とおかんのおかず 「たかたか」
大阪市住之江区粉浜1の9の16
06(6678)7223
午後5時〜午前0時 日曜休、予約可。