相羽秋夫のお笑い食べまくり

東京落語「ヒョットコそば」

そば・うどん処「なだ市・谷九店」
大阪市中央区谷町9の2の27
06(6763)2668 
午前11時〜午後11時(ただし祝日は午後2時終業)日曜休、予約可
2017年8月5日

だしと天ぷらに自信

具だくさんでヘルシーな「なだ市そば」

 そば屋の主人が新商品を考えた。「“おかめそば”があるから、“ヒョットコそば”はどうか?」と看板を出す。客が注文すると、具が何もなくて、強烈に熱いそばが出てくる。「どこがヒョットコか〓」と客が怒ると、主人「熱いそばを吹いているあなたの顔が、ヒョットコそっくりです」。東京落語の珍品「ヒョットコそば」である。

 海老(えび)天・卵黄・大根おろし・鰹(かつお)ぶし・海苔(のり)・とろろ芋・山菜・葱(ねぎ)が冷たいそばにたっぷりと乗った「なだ市そば」(800円、全て税込み)を名物にするのが、そば・うどん処(どころ)「なだ市・谷九店」である。

 10年前に初代から引き継いだ小澤正巳店主の自慢のそばで、だし汁と天ぷらの揚げ方に絶対の自信を持つ店主のこだわりが詰まった傑作だ。だから「天ざるそば」(700円)もお客の評価が高い。

 そば処で始めたが、最近では、「カレーうどん」(600円)、「とじカレーうどん」(700円)、「天カレーうどん」(800円)の注文が多く、2つの麺の需要が逆転した。

 1品もヒットメニューが多く、だし汁をたっぷり使った「出(だ)し巻」(650円)や、外はカリカリで中はジューシーな「唐揚げ」(600円)、また6種の具のハーモニーが抜群な「かやくご飯」(300円)が代表例だ。

 これらを組み合わせた「定食」(700円〜千円)が30種も用意されていて、ランチタイムは、近辺のサラリーマンでにぎわう。「カツ丼定食」(750円)、「そば(うどん)定食」(650円)、「日替わり定食」(780円)がビッグ3。

 生ビール(中ジョッキ)390円、ハイボール290円、焼酎350円と安い。2時間飲み放題の宴会コース(4〜40人、要予約)は、3800円とこれまた安い。

 「なだ市」は、“難波(なにわ)一”の味処である。

(演芸評論家)