相羽秋夫のお笑い食べまくり

上方落語「そうめん食い」

2017年10月14日

手打ちうどんの穴場

人気No.1の「肉とじうどん」

 食通自慢の男を困らせてやろうと、大和(奈良県)名物の“丈長素麺(たけながそうめん)”を、切らずにそのまま茹(ゆ)でて食べさせる。男は「素麺は、つゆを少しだけつけて食べるのが通の食べ方や」などと蘊蓄(うんちく)を言いながら食べ始める。しかし麺が長いので立ち上がる。それでも間に合わないので、ついには2階に上がる。上方落語「そうめん食(ぐ)い」である。

 “麺馬鹿(ばか)”のあなたに、手打ち大阪うどんの穴場の店をご紹介しよう。1990年創業の「飩(どん)兵衛」だ。佐伯友里子さんが、義弟進さんと敦志さん、さらに義母の祥(さち)子さんの応援を得て営む、チームワーク抜群の味が自慢である。

 基本メニューだけで45種あるが、お客の好み次第でトッピングの組み合わせをいかようにも変えることができる。そうした中で人気があるのは、「肉とじうどん」「天とじうどん」「カレーとじうどん」(いずれも900円、全て税込み)や「天ざるうどん」(1050円)である。

 全メニューに対し、同じ料金で太麺と細麺が選択できる。細麺は、注文を受けてから湯掻(が)く。天ぷらも通し揚げなのでジュージューと音を立てて客の前に提供される。麺の量が1半や2倍でも同料金だし、昼の部はもちろんのこと、午後7時までは、無料で食べ放題の「麦ごはん」がサービスされる。ただし7時以降は、プラス150円。

 酒好きの人には、ビール(中瓶450円)、焼酎(芋450円、麦350円)、日本酒(350円)が用意されている。酒の肴(さかな)に、うどんの具(肉しぐれ煮320円、じゃこ天270円)の他に、9種の「おでん」(夜のみで、全て1個110円)や「キムチ」(270円)がある。

 成功の3条件は“運鈍根”だが、“運鈍”の「飩兵衛」に“根気”よく通えば、あなたは成功間違いなしだ。

(演芸評論家)
手打ち饂飩(うどん)「飩兵衛」
大阪市東成区大今里西2の18の3
06(6974)9547
午前11時〜午後2時、同5時〜同12時
日曜休・予約可