相羽秋夫のお笑い食べまくり

上方落語 「雨風」

珈琲(コーヒー)とお菓子
「Cafe Le Havre」
 大阪市中央区安堂寺町2の2の24 ニッシンビル1階
 06(4392)7910
 午前9時〜午後8時
 月曜と第3火曜休。予約可。
2017年12月2日

ケーキに合うコーヒーとワイン

フランス仕込みの自慢のケーキ「プリン」

 酒好きで餡(あん)ころ餅好き、つまり辛党なのに甘党の人を、大阪では“雨風(あめかぜ)”と呼ぶ。どっちが雨かという談義になり、酒は水で作るので雨だ。餅を焼くと膨れるが、破れるとスーと風が出るので、甘いもんが風だ。という結論に落ちついた。ずばり「雨風」と題す上方の小咄(ばなし)である。

 藤本真弓オーナーシェフは、娘時代からケーキ屋さんに憧れ、食品業界で修業を積み、フランスにも留学してケーキ造りを本格的に学んだ。昨年10月、待望の店を持つに至る。絵を描いたり観(み)たりするのが好きなことから、モネの生誕地、フランス南西部にある港町の名を借りて「Cafe(カフェ) Le(ル) Havre(アーヴル)」とした。

 母の順子さんのアシストで営む真弓さんの自慢は二つある。原料のミルク、チーズ、バターなどは、全て北海道産に限定。チーズケーキやチョコレートケーキのチーズとチョコは、それぞれ3種類も合わせる凝りようだ。バターにはマーガリンを一切混ぜない。こうした配慮がコーヒーに合う味に仕上がる。この苦心のケーキは5種(全て税込み350円。ドリンクとのセットは50円引き)あり、中でも「プリン」や「チョコレートケーキ」に人気が集まる。

 コーヒーは、「玉造ブレンド」「モネブレンド」(共に400円)と「エチオピア」(450円)がある。いずれも入れ方が他店と違う。フランス製のフレンチプレスを使う。紙フィルターでこさないので、コーヒー豆のオイルが残り、本来の味とコクが、口いっぱいに広がる。こうした“雨”の他に、大阪府柏原市のカタシモワイナリー製の「たこシャン」(250ミリリットル千円)がある。たこ焼きに合うワインとして開発されたが、意外やケーキにドンピシャなのだ。この“風”は、台風並みの威力を持ち、日本全土を縦断する可能性を秘めている。

(演芸評論家)