相羽秋夫のお笑い食べまくり

上方落語 「赤貝丁稚」

2017年12月16日

1年を通し 新鮮生ガキ

絶対の自信を持つ「生ガキ」

 商家に生きた赤貝が進物として届いた。物珍しさで興味を示した丁稚(でっち)が、そっと指で触れると挟まれてしまう。あまりの痛さに、医者に行く。けがの原因を尋(たず)ねられ「赤貝に挟まれた」と言うと、なぜか勘違いした医者「まだ指で良かった」。上品な艶笑落語「赤貝丁稚」。

 赤貝と同じ2枚貝のカキ料理を専門とする店のご紹介である。オーナーシェフの岸本清吾さんは、大学卒業後に北海道で牧場を経営。故郷の関西に戻り、いくつかの飲食店を開業した。6年前に、当時まだ大阪で3軒ほどしかなかったカキ専門店「THE PARTY(ザ パーティー)」を持った。

 「まず生ガキを味わって下さい」と岸本シェフが推薦するだけあって、1年を通して全国各地から旬で新鮮なものが集まる。

 生ガキ3種盛りが1350円(コース以外全て税別)、5品盛りが2580円で、普通はレモンかホースラディッシュ(西洋山葵(わさび))を掛けて食べる。ANAクラウンプラザホテル大阪(旧全日空ホテル)が近いせいか、世界中の人が来店する。米国人はタバスコ、英国人はウイスキー、スペイン人はシャーベットなど、国によって掛ける物の好みが異なるのがおもしろい。

 前出の生ガキの後は、焼きガキ(生ガキと同額)やカキフライ(1個300円)、蒸し焼き(同)、パスタ(1600円)、かき飯(100円)など、カキの自在な変化メニューがそろっている。こうした1品を組み合わせた「牡蠣三昧(ざんまい)」(2人以上で1人5800円)と「北海コース」(同6500円)がある。いずれも飲み放題(1620円)のシステムを利用すると安く上がる。2人以上ならいつでも宴会の予約を受けてくれる。

 「生ものを扱うので、安心、安全を第一として、従業員の健康管理にも気を配り、その上でおいしい味を提供する店です」と、名刺の肩書に“苦労人”と書いている岸本さん。けっして“クローン人”ではありません。

(演芸評論家)
オイスター&オーガニック「THE PARTY」
大阪市北区堂島1の2の15 浜村サンプラザビル1階 06(6346)5171
午前11時半〜午後2時半(ランチ)と同5時半〜午前3時半(土曜はランチ営業がなく、午後4時〜同11時半のみ) 日祝休、予約可。