相羽秋夫のお笑い食べまくり

上方落語 「三百餅」

2018年1月13日

和菓子で笑顔作り

松原名物「いちご大福」

 正月の餅がつけない男、300文出して切り餅を買い正月を迎える。ところが、家賃を払わず餅を買ったことが家主に知れる。男は家主が趣味にしている狂歌で機嫌をうかがう。家主が「初春の髪の飾りに袴(はかま)着て」と上の句を出し、「下の句を付けよ」と振る。男は「餅は三百買って食うなり」と付ける。連載300回を祝い、「三百餅」という落語だ。

 そして、おいしい餅の店をご案内したい。「一つのお菓子で一つの笑顔」をモットーに、新しい和菓子を創り出しているのが、近鉄南大阪線・河内松原駅から徒歩5分の市役所近くにある「御菓子司 吉乃屋」の中西信治さんだ。焼き、蒸し、生、餅が、和菓子の四つのパターン。この店では、これらを合わせ150種以上出来るが、常時50種程を販売している。

 今回は餅菓子に注目してご紹介する。北海道産の豆類や砂糖、石川県産の粉、各地の旬の果物や野菜を、中西さんが産地に足を運んで厳選したものばかり使用することを、至上課題にしている。

 苺(いちご)、葡萄(ぶどう)、桃、蜜柑(みかん)、金柑(きんかん)、マスカット、パイナップルなどのフルーツ大福に、この店が最も力を入れている。人気ナンバーワンは「いちご大福」(200円、全て税別)。「通常の2倍はあろうか!」という大粒のイチゴを使った「プレミアムいちご大福」(300円)も、病みつきになる味だ。イチゴは熊本産のものを主に使う。地産地消の「松原すいーとぽてと大福」(200円)、「カフェオレ大福」「宇治抹茶大福」「金ごま大福」(全て180円)「季節のぜいたく大福」(700円、数限定)など、常識を破る全く新しい発想で新商品を次々発表している。

 「松原の地で、松原のお客さまに愛していただける店にしたい。和菓子で松原を盛り上げたい」と、中西さんは郷土愛を熱く語る。“我(わ)が市(し)”にかける想(おも)いは強い。

(演芸評論家)
一 菓 一 笑(いちかいちえ) 「御菓子司 吉乃屋・松原店」
大阪府松原市阿保1の4の12
072(335)0046 午前9時〜午後7時
水曜休 予約・地方発送可