相羽秋夫のお笑い食べまくり

東京落語 「まちがい」

晩酌食堂「Hαnαco+」
大阪市福島区福島2の7の5
06(6147)8754
午前11時半〜午後2時半(本マグロランチ)と同5時半〜同11時
日曜休(不定休あり) 予約可
2018年2月3日

女性支持の店目指す

名物「HANAPOTE サラダ」

 ある息子、父親に「花子さんと結婚したい」と言うと、「あの娘(こ)は、私の隠し子だ。お前と兄妹になるから駄目(だめ)だ」と拒否される。元気がない息子を心配した母親が「どうしたの」と声を掛ける。父親の言葉を伝えると、母親がにっこり笑い「大丈夫、結婚しなさい。おまえは、お父さんの子どもと違うから」。ちょっぴりエロチックな小咄(こばなし)「まちがい」だ。

 「女性に行きつけの店が1軒ぐらいあってもいいではないか」と、和食の道一筋に歩いてきた関谷幸司オーナーシェフが、2度の豪州での料理長体験から出した結論が、昨年5月、味の激戦区福島天満宮近くに開いた「H(ハ)αn(ナ)αc(コ)o+」だ。

 和歌山・串本町から直送の本マグロを、店で解体して出す「豪華本まぐろ盛り合わせ」(2480円・全て税別)をまず賞味されたい。“魚好き”には鮪とタイやヒラメなどとの「本日魚の造り盛り合わせ」(1880円)がお勧めである。本マグロの「血合(ちあい)の角煮」(480円)、「トリッパのとまと煮込み」(880円)、「自家製生ハムのサラダ仕立て」(980円)など、マグロのバリエーションも見逃せない。大地から芽を出し花が咲く物語を一皿に盛った「H(ハ)AN(ナ)AP(ポ)OT(テ)Eサラダ」(780円)は、マヨネーズを一切使わず、ツナやパウダーを入れた絶品だ。

 “肉好き”には、「郷(ごう)ポークバラ肉の角煮」「イノシシもも肉の焼きしゃぶ」(共に900円)、「やまと鴨(カモ)もも肉の炭火焼(やき)」(1480円)、「まほろば赤牛の炭火焼」(1880円)など変化に富んだ献立が並ぶ。“米好き”には、新潟産コシヒカリを店で精米し、軟水で炊いた「やまぶき卵かけご飯」(580円)が、待っている。純米冷酒「天吹(あまぶき)ぴんくれでい」(780円)は、魅惑の世界に貴女(あなた)を誘う。

 店名の末尾の“+(プラス)”は、貴女が連れてくる肉親かも。友達かも。それとも恋人かも。ともかく花子さん、貴女次第だ。

(演芸評論家)


サイト内検索