相羽秋夫のお笑い食べまくり

上方落語「これでも古いか」

2018年6月17日

のんびりと季節の和食

春の人気メニュー「白身桜蒸し」

 堺の魚屋が大阪での商売の帰り道に、美しい娘に出会い、同行をせがまれる。魚屋は狸(たぬき)が化けていると見破り、「その手は古い」と言うと娘の姿が消える。住吉の浜まで来ると、突然大波が押し寄せ、立派な鯛(たい)が打ち上げられる。魚屋が持って帰ろうとすると、鯛が「これでも古いか」。上方落語「これでも古いか」の一席。

 春は鯛などの白身魚を鮪(しび)で採った出し汁で仕上げる「白身桜蒸し」(1200円、夜は税別)。夏は水槽で泳がせた「泳ぎ鮎(あゆ)」(同)を、塩焼き・天ぷら・田楽などに料理する。秋はマツタケを中心にした茸(きのこ)料理(時価)。冬はフグ・カニなどの鍋物(2500円から)と、四季折々の食材を使った1品(800〜3500円)が常時50品近く用意してある。

 それが、大阪・上本町ターミナルの「うえほんまちハイハイタウン」南隣りに、3年程前に開店した「まんまごよみ・とみや」だ。“まんま”とはご飯の幼児語で、暦によって献立が変わる店という意味である。和食一筋の富田龍司マスターが、20年続いた桃谷の店を閉め、ゆったりとのんびりと食事を楽しんでもらう店として、再出発をした。

 「小芋のからあげ」(800円)、「馬刺しの霜ふり」(3千円)、「サーロイン・ステーキ」(3500円)は1年を通しての人気メニューだ。

 8品のおまかせコース「遊(ゆう)」は5千円。これに天麩羅と肉料理を加えた「宴(うたげ)」が8千円。その食材をグレードアップした「雅(みやび)」が1万円である。

 超辛口の山形産「山法師」(180ミリリットル千円)に代表される冷酒や、宮崎産「時代蔵」(600〜700円)などの焼酎は、富田さん厳選の、料理の“相棒”である。

 「ミニ懐石桜」(1800円・税込み)はじめ5種の「お昼の献立」は、ちょっぴり豪華な気分にさせてくれる。

 以上、ありの“まんま”お伝えしました。(演芸評論家)

季節料理「まんまごよみ・とみや」
 大阪市天王寺区上本町6の4の18 
 電話06(6773)3666
 午前11時半〜午後1時半(平日に昼献立のみ営業)と同5時半〜同10時半 日曜休(ただし貸し切り営業は可能)
 予約可