相羽秋夫のお笑い食べまくり

上方落語 「奈良名所」

2018年7月15日

肉や野菜を炭火で

店の極め付きメニュー「3種盛食べ比べ」

 2人の男、伊勢参宮の途中、奈良の東大寺に参拝する。すると、大仏の目が落ちそうだと大騒ぎの最中だった。ある人が鉤(かぎ)付きの綱を大仏の目の下に放り投げる。子供がその綱を伝って登り、内側から見事に目玉を嵌(は)め込む。子供がどこから出てくるかと心配していると、鼻の穴から姿を見せる。皆が感心して「利口な子や。目から鼻へ抜けた」。上方落語「奈良名所」だ。

 今年2月、近鉄大阪線八木駅前にまた一つ奈良名所が出来た。奈良県産の肉と、橿原市の農家が栽培するズッキーニやパプリカなどの洋野菜を、炭火で焼く料理を中心にしたレストランだ。堅苦しさを感じさせない「奈良食堂」という和名にして、地域の人々に浸透を図っている。

 若い柏原卓仁料理長が、斬新な頭で考案したディナー(午後5時より)のアラカルトは、およそ80種(380〜2980円、全て税別)。中でも、奈良産牛・丹波産鶏・大和ポークを炭火で焼き、塩で食べる「3種盛食べ比べ」(2980円)は圧巻だ。この料金で3〜4人分はある。

 地元野菜をたっぷり使った「名物奈良パスタ」(980円)や、ローストビーフ・チキン、ラタトゥーユ、フリッタータ、ポテトサラダなどの「特製前菜盛」(1280円)は、実際は8種盛りの豪華さだ。これらを組み合わせた三つのコースプラン(3900円・4800円・5800円)は、90分飲み放題の特典が付く。

 午後3時までのランチは、「お子様ランチ」(680円)と「週末限定ステーキランチ」(1480円)を含め10種を用意。サラダ食べ放題の「デイリーランチ」「旬の野菜が入ったベジカツ」(共に1180円)に人気が集まる。午後5時から7時までは、ビールとハイボールが半額の190円になるのが嬉(うれ)しい。

 大田賢策店長が指揮する若いスタッフの溌剌(はつらつ)としたサービスが、早くも“奈良名物”になっている。

(演芸評論家)
FarmersCAFEandGRILL
「奈良食堂−LEAVES−」
奈良県橿原市内膳町1−1−60 ミグランス1階 0744(23)0020 
午前11時〜午後10時 無休
予約可 テラス席あり