きらめきびと

「和」の精神 伝えていく

和宗総本山四天王寺の管長
森田 俊朗さん
2017年9月26日

 四天王寺(大阪市天王寺区)は、聖徳太子によって創建された日本最古の官寺だ。2022年には年忌法要「聖徳太子1400年御聖忌(ごせいき)」を迎える。四天王寺の顔役として、創建者の教えである「和」の精神を伝えている。

 和をもって貴しとなす−。聖徳太子が制定した十七条憲法第1条の「和」の意味について、「違う音が一つになってきれいな音になり、旋律を奏でる。和音の『和』がピッタリくる」と説く。声高な自己主張が幅を効かす現代の風潮に「妥協しない主張は長続きしない」と警鐘を鳴らし、聖徳太子の教えを「混声合唱」と重ね合わせている。

 僧侶の道へ進む以前は、日本楽器製造(現・ヤマハ)に勤務していた。サラリーマンとして16年間過ごした後、四天王寺の福祉事業団へ。「人の笑顔を見られる。これが『仏教』だ」と思うほど社会福祉事業にのめり込み、同理事長を経て2015年に第112世管長へ就いた異色の存在である。

 鳥取県大山町出身の米子東高57期生。選抜甲子園で米子東が準優勝した世代だ。大山寺圓流院の大館宏雄住職の叔父に当たる。大山開山1300年を盛り上げる「大山悟(さとり)道場」(代表世話人・稲田二千武ファミリーイナダ社長)のトップアドバイザーを務める。75歳。