新区長 横顔拝見

 新年度を迎え大阪市24区では14人の新区長が誕生した。区の魅力や課題をどう捉え、自身の力をいかに生かして区政を運営していくのか思いを聞いた。

生野区 山口 照美区長

2017年5月14日

区民に居場所・持ち場

全ての区民に「居場所」と「持ち場」のあるまちづくりを掲げる山口区長

 −区の魅力は。

 地域住民は地元愛が強く、まちづくり活動に熱心。コリアタウンをはじめ外国人観光客の増加といった新しい活力も感じる。

 −何に取り組むか。

 行政の重要な役割はセーフティーネット(安全網)の構築。制度の穴を埋めていくため、各種機関との連携を一層強めていきたい。子どもの安心安全から高齢者の福祉までしっかり目配りする。

 −具体的には。

 大きく3点ある。一つ目は、子どもが社会的自立を果たせるようにキャリア教育といった教育環境の整備に取り組む。二つ目は空き家対策。利活用できるものは福祉や自立支援に役立てられないか検討する。三つ目は多文化共生。区内には50を超える国から来た外国人が住んでいる。多言語への対応を図り、防災知識を普及する担い手を増やしていく。

 −区の将来像は。

 目指すのは、全ての区民に「居場所」があり、得意技や経験を生かした「持ち場」があるまちだ。企業の広報代行から学校長までやってきた経験を生かしたい。

 −家庭で大切にしていることは。

 小学4年と4歳の子どもを寝かせる時の読み聞かせ。仕事の悩みがあっても子どもたちと純粋に絵本に向き合えば気持ちがリセットされる。私の大切な時間だ。

 【プロフィル】やまぐち・てるみ 同志社大卒。塾や予備校の教師、管理職を経て28歳で起業。企業・自治体の広報代行や企画、研修を実施。2013年から3年間、民間人校長として大阪市立敷津小校長。その後、市教委首席指導主事。大阪市浪速区在住。43歳。