旅ばな

 外資系シティーホテル、大型リゾートホテルなどの総支配人を経て、現在、ホテル・旅館プロデューサーとしてホテルの再生・運営を主に活動する吉武英行が、旅のエピソードや宿での失敗談、宿の上手でお得な利用の仕方などを連載します。

奈良・桜井近郊を探索

2018年1月29日
十三重の塔がある談山神社

 奈良県桜井市のまちづくりの一環でもある古民家再生と民泊運営にアドバイザーとして参加する機会に恵まれ、充実した日々を体感している昨今である。常日頃、「日本の良さは大和路にあり」と吹聴している小生である。

 特記すべきは、ここ桜井を起点に長谷寺、大神神社、明日香石舞台、談山(だんざん)神社と神秘に満ちた場所へのターミナルな場所であるということ。近い将来、この古民家を利用していただく方々に大和路の魅力を堪能してほしいと願い、近郊の施設を探索してみた。

 今回は談山神社、等彌(とみ)神社を紹介しよう。

 談山神社は藤原鎌足にまつわる神社である。鎌足と中大兄皇子(後の天智天皇)の2人はここ多武峰(とうのみね)の山中に上り、「大化の改新」の談合を行ったという歴史を飾った地である。後にこの山は「談い山」「談所の森」と呼ばれ、談山神社の社号の起こりとなったと聞く。鎌足の長男定彗和尚が鎌足の墓を多武峰へ移し、談山神社のシンボルでもある十三重の塔を建立する。ここにたたずむだけで雅楽の音色が聞こえてくる錯覚を覚え、空気が清らかに感ずる聖地である。

 桜井駅に戻る前に等彌神社を訪問した。自然のままのたたずまいに余計に厳粛さを感じる場所である。神武天皇(初代天皇)が皇祖神を祀(まつ)ったと伝わる鳥見山。鳥見から等彌に変換したように思われる。

 そんな折、宮司との雑談の中で奇妙な発掘物の話。発掘された土偶を見せられた。私たちが想像する土偶と思いきや、どう見てもどこからみても宇宙人そのものの人形に驚きを覚えた。

 奈良にまつわる神話、歴史にますます関心が高まりつつ、今後も奈良の不思議をひもといていきたいものである。

 (ホテル・旅館プロデューサー)