トレンド特急便

大切な町への思い表現 「マチオモイ帖」展

2018年3月21日

クリエーターが制作 メビック扇町、29日まで

一つ一つのマチオモイ帖を熱心に見る来場者
迫力あるイラストや布でできた温かみのあるもの、美しい写真を使用したものなど多種多様なマチオモイ帖

 クリエーターを支援する「クリエイティブネットワークセンター大阪・メビック扇町」(大阪市北区)で、クリエーターが自分の大切な町で育んだ個人の思いを冊子や映像にして届ける展覧会「my home town わたしのマチオモイ帖」(大阪市、メビック扇町、制作委員会主催)が開催されている。古里を思う1冊から始まったマチオモイ帖が全国のクリエーターの共感を呼び、1500帖が集まった。今回はこのうちの約500帖を29日まで展示する。

 「わたしのマチオモイ帖」は、日本全国のデザイナー、写真家、イラストレーターなどプロのクリエーターが古里の町、学生時代を過ごした町、今暮らす町など、各地の町で育まれた「わたしだけの思い」を小冊子やポストカード、映像作品にして紹介する展覧会活動。東日本大震災の起こった2011年に、「古里を精いっぱい思うことこそが自分の使命」と広島県尾道市因島の重井町をテーマに大阪市在住のイラストレーター、村上美香さんが作った「しげい帖」から始まり、7年間で約1500帖の作品が集まった。

■大阪舞台の作品も

 今回のテーマは「つくりたくなる展覧会―わたしだけのマチ―」。自分と向き合うプロセスを経てマチオモイ帖を作った大勢のクリエーターから「つくって良かった」という声が聞かれるという。 「ママは26才のデザイナー キミは3才の男の子 イヌはダックスフンドの女の子 このマチに3人でくらす」と記されているのは布でできた絵本「HORIE帖」。かわいらしい笑顔の子ども、カラフルな地下鉄などが描かれ、お母さんの愛情が感じられる温かさが人気の作品だ。

 大阪を舞台にした作品だけでも、繁華街に住む娘から心配する両親への言葉をつづった「さかまち帖」、夫婦漫才のような会話をベースにした「茨木サニータウン帖」など多種多様。

■中身分かりやすく

 今回は、「親子コラボでつくった」「スタンドバイミー的少年時代」「海外のあの町が人生を変えた」「大震災がわたしに残したもの」など、地域別の展示から内容別の展示に変え、中身を分かりやすくするような言葉を添えた。

 制作委員でグラフィックデザイナーの清水柾行さんは「同じ町でも人によって、工場の町になったり、少年時代の思い出を記したりと、まったく違う作品になる。ガイドブックにはない町への思い、自分を素直に出してもらえれば」とクリエーターへ参加を呼び掛ける。

 同展では展示会のほか、制作者によるマチオモイ帖の作り方やピクニックなどのイベントも行われる。詳細は「わたしのマチオモイ帖ウェブサイト」で。



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