トレンド特急便

住宅設備メーカーの「サンワカンパニー」

2018年12月8日

ミニマリズム製品 海外で評価

ミラノサローネ・アワードを受賞したコンパクトキッチン「EO01」
キッチンを机のように収納でき、高さも調節できる「AC01」
コンセプトに開発した製品が高い評価を受けている。イタリアで開催された世界最大規模の家具見本市では日本企業初の受賞を達成。デザイン性の高さとともに、ネット販売に特化して価格の透明性を高め、業績を伸ばしている。

■引き算のデザイン

 同社は、1979年創業で建築資材の輸入・販売、住宅設備の企画開発・販売を展開。約6千点の商品を取り扱っている。デザインコンセプトはミニマリズムだ。

 余計なものを省き、シンプルで洗練された美しいデザインを提案。「引き算のデザイン」を重視している。

 それが、思い通りの空間づくりに役立つとみており、家を新築、リフォームする施主の満足度を高めたり、建築家が表現の選択肢を広げたりするのにつなげたい考えだ。

 国内だけでなく海外での評価が高く、世界的に権威のあるドイツの「iFデザイン賞」や「レッドドットデザイン賞」を受賞。イタリア・ミラノで開催される「ミラノサローネ国際家具見本市」では今年、日本企業として初めて最優秀の「ミラノサローネ・アワード」を獲得した。

■机のように収納

 世界的に都市部への人口流入で居住空間の狭小化が進行。その状況に適応したキッチンの需要が高まっているにもかかわらず、デザインを考慮した小型のキッチンがないと考え、「コンパクトキッチン」計8種類を出展した。

 キッチン部分は壁面の裏側に隠され、ふすまや障子の後ろにある舞台道具のような雰囲気を演出した商品や、キッチンを使わないときは机のように収納でき、高さ調節もできる商品を展示。広報担当の矢頭ユミさんは「大型のキッチンが数多く出展される中で注目を集めた」と振り返る。

 販売手法も特徴的で、2000年からはインターネット販売に特化。流通の簡素化で費用を削減し、価格に反映するとともに、誰が買っても同じ価格にして透明性を高めた。海外にも積極展開して年商は右肩上がり。27年には海外売上比率を50%に高める方針だ。

 山根太郎社長は「ユーザーの住環境や生活環境を向上させて、さらなる成長を目指したい」と意欲を示している。

  ◇    ◇

 ミラノサローネの受賞商品のうち4種類を展示した「凱旋(がいせん)展」を大阪市北区のグランフロント大阪内・サンワカンパニー大阪ショールームで2019年1月31日まで開いている。入場無料。