トレンド特急便

おみくじ入り本貸し出し好評

市立中央図書館 
2019年1月12日

多彩な「吉」を考案 中高生らの来館促進狙う

「よみくじ」の本の特設コーナー
本に合わせて考案したさまざまな「吉」

 「大吉」「小吉」「ピョン吉」−。大阪市西区の市立中央図書館で、さまざまな「吉」を書き込んだおみくじ入りの本の貸し出しが好評だ。正月に合わせ、中高生ら10代に図書館を楽しんでもらおうと企画した。55種類の本にそれぞれ合った「吉」を表現。書名や著者、登場人物にちなんだ内容もあり、読書だけでなく“初笑い”の機会を提供している。

 各地の図書館で、本の内容を隠して貸し出しする「本の福袋」の取り組みがされる中、大阪らしい“笑い”のある試み「よみくじ」として同館が実施。関係者らが、お薦めの本と合わせておみくじの内容を考えた。

 「大吉」から「末吉」まで一通りある一方で、多彩な「吉」を考案。「諭吉」は、『学問のすすめ』に合わせて福沢諭吉から取り、「秀吉」は、漫画家横山光輝さんの『豊臣秀吉 異本太閤記』から取った。

 おみくじには、著者や本の概要のほか、「秀吉」なら「立身出世の相あり」などと、本の内容を踏まえた一言が書かれているのも特徴だ。

 本はオリジナルカバーで隠し、借りるまで内容が分からないようにしてヤングコーナーの特設スペースに並べた。

 貸し出しが進むにつれて反響もあり、漫画家吉沢やすみさんの『ど根性ガエル』の登場キャラクターから選んだ「ピョン吉」を引き当てた読者が会員制交流サイト(SNS)で紹介する姿も見られた。

 本を包むカバーにも仕掛けを施した。同館では、古文書や写真をデジタル化した画像閲覧サービスのうち、著作権の保護期間が満了した約7千点を「オープンデータ」として自由に商用利用できるようにしており、その画像を使って作成。大阪の港や大阪城のイラストなど約30枚を取り入れており、「情報の活用などで役立ててもらうきっかけ」(同館担当者)につなげたい考えだ。

 おみくじ入りの本はなくなり次第終了。同館ヤングコーナー担当の岩佐孝司さんは「10代の皆さんに本や図書館を楽しんでもらえるようになればうれしい」と来館を呼び掛けている。



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