連載・特集

亀井澄夫の妖怪不思議千一夜


大阪市西区新町

「無鬼論」を書きそこねた学者
 阿積桐石(あさかとうせき)という学者が白髪町、今で言う西区新町にいた。昔は儒医として名高い人物であったが、昨今の鬼神を信じ地獄や極楽など、ありもしない世界を恐れる風潮に嫌気がさし...
2018年10月15日

富田林市甘南備

 富田林市甘南備(かんなび)の峠に鬼が出るといううわさが流れ、たいていの人は怖がって遠回りするところを、一人の男が「鬼が出るって。そりゃおもしろい、いっぺん見たかったんや」と、のん...
2018年9月17日

岸和田市包近町

 今年12歳になるかわいい女の子が野原で草摘みをしていると、どこからともなく赤鬼が現れて「俺の嫁になれ」と言う。後からやってきた青鬼と黒鬼も「兄貴の嫁にふさわしい、さっそくおまえの...
2018年9月3日

高石市

 高石に正直者で仲の良い夫婦がいた。いっしょになって10年になるが子どもができない。どうしたものかと思っていると、家の近くの橋のたもとに地蔵が立っているのを思い出し、願掛けをしたら...
2018年10月1日

八尾市神立

 八尾市の神立(こうだち)村にかわいい兄姉があった。まだ幼いというのにどういう理由か、大和(奈良)の方へもらわれていった。2人はおとなしくしてはいたが、なんとも神立村が恋しくて、つ...
2018年8月20日

池田市五月山

 情け深い市左衛門一家の話が池田市にある。その一家は五月山の麓に住み、そこそこの田畑を持って暮らしていた。しかし、収穫は天候に左右されるもの。特にその年は少なく、山の狐(キツネ)た...
2018年8月6日

千早赤阪村

 昔の話の中に、飛脚が襲われる話がいくつかある。人の大事な手紙や金品を運ぶので、狙われることもあったのだろう。今回は赤阪村に手紙を運んだ、若い飛脚の話である。
2018年7月23日

摂津市千里丘

 「山行き」や「山入り」というのは、田仕事を始めるまで山におられる神様と、一緒に食事をする行事。摂津では昔、毎年4月18日(もっと昔は15日だったとか)に行われ、学校でも授業は午前...
2018年7月10日

富田林市廿山

 池を埋めて村のために活用する、というのはよくある話。富田林の九郎五郎池も、元はすごく大きな池だったのが小さくなって黒五郎池、もっと小さくなって黒子池になったという伝説がある。今で...
2018年6月25日

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