岡力の「のぞき見雑記帳」

カレーラーメン専門店 まろ亭

2016年11月12日

いつしか看板メニューになった秘伝の味

オーナーの吉田卓司さん。一杯で何度も感動することができる

 「カレーラーメンのうまい店があるので今度、行きませんか?」。同世代のグルメ通から提案を受ける。それから数日間、幾度となく頭の中で好物のカレーとラーメンを順次に想像しては唾をのみ込んだ。

 しかしそれら2品が合わさったカレーラーメンの味やビジュアルに関しては経験が乏しく一向に想像できない。募る思い、抑えることのできない欲求。居ても立ってもいられない状態となりお店へ向かうことにした。

 2010年創業の「まろ亭」は、ビジネスマンに人気のカレーラーメン専門店である。オーナーの吉田卓司さんは、イタリアン、フレンチのシェフを経験し独立。念願のカレー専門店をオフィス街に開業したがある日、転機が訪れる。店のメニューにあった「カレーもつ鍋」の締めにラーメンを提供したところ好評を得る。最初は、一曜日の限定ランチメニューとして提供していたが口コミで広がり行列ができた。最終的には、全曜日メニューへと昇華しカレーラーメン専門店となった。

 「大阪でカレーラーメン専門店は、4軒足らずしかありません。一見、簡単そうですがスパイスの調合がなかなか難しいですね」と語る吉田さん。麺に合うカレーを生み出すには想像を絶する手間暇がかかっている。野菜と果物、そして11種のスパイスとハーブを合わせて煮ること12時間。さらに2日間寝かしベースができる。それを営業開始直前に煮出した和風だしと混ぜ、麺と合わせて完成する。

 トッピングには、バラ肉100グラムを使用したトロトロの自家製チャーシューが横たわる。われを忘れて食す奇跡のコラボレーション。どんぶりに残ったスープへごはんを投入する…「なんと言う事でしょう〜」カレー雑炊が誕生する。国境を超え、日本で出会って誕生したカレーラーメン。匠(たくみ)の情熱を感じる逸品といえる。

(コラムニスト)
 ■まろ亭
 大阪市西区西本町1の14の25 豊幸ビル1階、営業時間はランチ午前11時半〜午後2時、ディナー午後6時〜同10時、定休日は土(不定休)、日、祝