岡力の「のぞき見雑記帳」

コーヒーショップ りら

2017年2月4日

電車を眺めながら昭和ランチ

お店の場所は1号線ホームが目印

 電車を眺めながらコーヒーをすすり童心に帰る。そんな都会のオアシスと言える喫茶店がある。阪急電鉄梅田駅の3階改札内に店舗を構える「コーヒーショップ りら」。窓から京都線ホームが見渡せるとあって電車好きにはたまらないお店である。ちなみに「私は、神戸線育ち」と言う方には同形態の「プレンティ」が対極にある。

 最近では珍しくない「駅ナカグルメ」だが、同店はその草分けと言える。1990年4月に「ライラック」の名称で開業(2009年より現在の「りら」に変更)。当時、ホームで食事と言えばサラリーマンの味方「駅そば」が主流だった。そんな中、駅構内で喫茶・軽食を提供し人気を博した。

 店舗は、現在も阪急阪神ホールディングスの事業として関連会社が運営管理を行っている。ゆったりくつろぐことのできる店内。窓の外には、マルーン色の阪急電車がずらりと整列。普段は見ることのできない俯瞰(ふかん)的角度からの眺望に心が躍る。電車に乗り込むまでの所要時間は、0分を実現。限られた時間を余すことなく最大限に活用できる。

 私自身、フードメニューが充実している事からランチタイムに利用することが多い。オススメは、洋食の王道「オムライス」と「ナポリタン」。共に濃厚なケチャップでノスタルジックな味付けが施されている。それらに「ソーダフロート」や「ミックスジュース」を付ける事で完全に昭和時代へとタイムスリップできる。一人で楽しむのもよいが家族連れにもうってつけである。

 先日、いつものように窓の外を眺めていたらホームを行き交う人混みの中で懐かしい人を見つけた。出発する阪急電車を眺めながら待つこと数分。「おひさしぶりです」の掛け声で偶然の再会を祝しコーヒーで乾杯した。

 (コラムニスト)

 ■「コーヒーショップ りら」
 阪急梅田駅3階改札内、営業時間は午前7時から午後11時(不定休)