岡力の「のぞき見雑記帳」

シェアショップ「モトタバコヤ」

2017年7月10日

業種不問、のれん日替わり

続々とお客さまが集う「かたってハイヨ」

 2007年より地元企業とアーティストが協働し、街の再活性化が進む此花区梅香・四貫島エリア。下町情緒漂う街並みだが、近隣には話題を集めるユニバーサル・スタジオ・ジャパンがある。最近では、インバウンドをターゲットとした宿泊施設が点在しており、路地を行き交う人々の顔も変わってきた。

 そんな中、一軒でさまざまなサービスを提供する店舗が注目を集めている。5年前に開業した「モトタバコヤ」は、はやりのシェアショップである。店名は、この地で昔からあったタバコ屋を改装した事に由来している。開店当初は、洋服、書籍、コーヒーの3店舗が共有。おのおのが違った切り口でスペースを活用した。

 時代とともに進化する店舗。昨年11月からスタートしたのが熊本料理「かたってハイヨ」。地元で家具作家をする宮下昌久さんが隔週土曜に営んでいる。店名は、熊本弁で「仲間に入れてください」を意味する。奥さまの実家がある熊本より新鮮な馬肉を仕入れ、馬刺し、コロッケ、シチュー、太平燕といった郷土料理を提供している。なかでも弁当総菜の定番「ちくわサラダ」は、やみつきになるおいしさである。

 宮下さんにお話を伺った。「リスクを負うことなく手軽に開業できるのがシェアショップの魅力ですね。4月から空いている隔週金曜にねぎ焼き専門店『まぜてぇや』をオープンしました。こちらは関西弁で仲間に入れてほしい事を意味しますが、粉もん料理を調理する動作ともかけました。ぜひ、お越しください」。古くなった家屋に新しい価値が創造されていく。今後も日替わりで個性豊かなのれんがかかる。

(コラムニスト)
■モトタバコヤ
大阪市此花区梅香1の18の28