岡力の「のぞき見雑記帳」

大阪府立北摂つばさ高校

2017年12月12日

ユニークな生物の授業を実施

身をもって体験する事をモットーとしている

 今年の5月に本紙で「海を渡った日本の固有種」と称し、江戸時代に絶滅するもヨーロッパに渡り生存し続けたパンダマウスについて紹介した。この記事を機に北摂つばさ高校で生物科教員の北村正信さんと交流が始まった。

 北村さんは大阪市生まれ。今年で教壇に立って38年になる。これまで「教科書では学べない授業」にこだわり指導を行っている。同校では2年次より生物に特化した選択分野「生命・エコロジーエリア」が受講できる。「まあ見てください」と授業が行われている生物飼育室を案内され心躍る。もちろん冒頭で触れたパンダマウスもいた。

 現在、パンダ柄にしようと交配を重ね4年目に突入している。生物部では、世界一美しい鳥として名高いコキンチョウの体色遺伝に関する研究を実施。他にもコチョウランの人工授粉など実際の動植物を用いて体験学習を行っている。

 この日は、国内最大級の蝶(チョウ)「オオゴマダラ」を見せていただいた。飛び方と模様がひらひらと舞う新聞紙に見える事から「新聞蝶」とも言われている。日本では、沖縄地方に生息しており温暖な飼育環境が必要とされる。今秋、箕面公園昆虫館から提供いただいた卵を校庭の温室で生徒たちが世話をして羽化に成功。その過程を観察しリポートにまとめた。

 飼育を担当した一人は「誕生の瞬間を間近で見る事ができて感動した」と目を輝かせていた。「自然の面白さに興味を持ってほしい一心で授業をしてきました。これからも身の回りの事だけでなく視野を広げてほしい」と語る北村さん。

 長きにわたり、学校から羽ばたいていく生徒たちを温かく見守っている。

  (コラムニスト)

 ■北摂つばさ高校
 大阪府茨木市玉島台2番15号(http://www.osaka−c.ed.jp/hokusetsutsubasa/)