岡力の「のぞき見雑記帳」

千鳥温泉店主 勝五郎さん

2018年2月26日

老舗銭湯引き継いだ異色の経営者

富士山のタイル絵を背に抱負を語る勝五郎さん

 今日は26日、という事で26(ふろ)にまつわるネタをご紹介。1952年に創業した老舗銭湯が新しい店主を迎え話題を呼んでいる。

 昨年の秋にリニューアルオープンした千鳥温泉を営む勝五郎さんは異色の経歴を持つ。現在の店舗からほど近い西九条で生まれ育ち神戸大法学部に入学。学生時代は、映画研究部に所属し8ミリ映画の制作をする。卒業後はリクルートの関連企業と二つの旅行会社に勤務した。

 仕事の傍ら楽しんだのが趣味の自転車と銭湯巡りだった。6年ぐらい前から「関西てくてく銭湯」という町歩きグループに参加。さまざまな銭湯を訪れ地域探訪と飲み歩きを楽しむようになった。

 昨年7月、転機が訪れる。以前から足を運んでいた千鳥温泉のオーナーより「次の店主を探している」と話があった。最初は、人ごとだったが徐々に「やってみようかな…」と思い始め、燃料等にかかるコストなどを試算する。奥さまにも相談したところ「やりたいことなら頑張ったら」と言われ、長年勤めた旅行会社を9月に退職した。

 掃除が思っていた以上に大変だったが順調に再出発している。「会社には申し訳なかったが全然後悔はありません。今後は、イベントの開催や店舗の2階を改装してゲストハウスの運営も検討中です。高価な自転車は店内に置けますので安心してお越しください」。

 熱めの主湯、無料の乾式サウナ、駄菓子も販売しており心ゆくまで下町エンターテインメントを楽しむことができる。

(コラムニスト)
 ■千鳥温泉
 大阪市此花区梅香2の12の20、電話06(6463)3888、営業時間は午後2時半〜同11時半、火曜定休。JR西九条駅から徒歩12分、阪神千鳥橋駅から徒歩6分。
 ■イベントお知らせ
 有山じゅんじ銭湯ライブ@ブルース湯(=千鳥温泉)、4月24日午後6時半開場、同7時開演、料金3500円。