岡力の「のぞき見雑記帳」

常光円満寺

2018年5月21日

お釈迦さまから学び、御利益授かる

涅槃像の前で手を合わせる副住職の藤田晃秀さん

 吹田の地で創建1280年以上の歴史を誇る「常光円満寺」。足利将軍の菩提(ぼだい)寺としても知られる由緒正しき寺院が、さまざまな仕掛けで注目を集めている。

 1970年、近隣の千里丘陵で日本万国博覧会が行われた。その際、敷地内に宿泊施設を建設し多くの観光客でにぎわった。最近では、地域交流の場とし一風変わったイベントを企画。5年前から本尊で定期開催している「寺ヨガ」は、身体を動かすだけでなく法話や瞑想(めいそう)もできるとあって、女性を中心に話題を呼んでいる。

 また、新しいお墓の形として大阪初の取り組みとなる「カード式納骨堂」(永代供養)は、天候に左右されず広い空間でゆったりお参りできる事から利用者の満足度も高い。

 今年3月より涅槃(ねはん)堂では「幸せをもらおう」をテーマに、三つのお徳を提供している。

 まずは「仏さまと縁結び」。これまで「心の中で撮るもの」と言われてきたお釈迦(しゃか)さまとこの場所に限り記念撮影ができる。続いて「鶴林(かくりん)」。涅槃像は、お釈迦さま最期の姿。弟子だけでなく大自然も悲しんだ様は、鶴に囲まれたような幻想の世界だったと伝わる。ここでは、おり紙で折った鶴を奉納したたえることができる。そして最後に「仏足(ぶっそく)」。悟りの象徴と言われ足の裏それぞれの箇所に大きな意味があり、直接手に触れる事でお慈悲が頂ける。

 副住職の藤田晃秀さんにお話を伺った。「お参りにお越しいただいた方は、皆さま喜んでおられます。新しい事を始める際には、必ず賛否はあります。これからも取り組みを介して、伝統は残しつつ仏教への関心を高めていきたいと思います。インバウンドの方も大歓迎です」。

 わずかな時間だったが、お釈迦さまを身近に感じ心と身体がリフレッシュできた。カメラ持参で気軽に行ける街中のパワースポットと言える。

(コラムニスト)
 ■常光円満寺
 大阪府吹田市元町28の13、電話06(6381)0182、https://enmanji.com/