つなぎたかった思い 2年ぶりの米鳥間駅伝

 鳥取県内最古の歴史を誇る「第72回米子―鳥取間駅伝」は11、12両日、どらドラパーク米子陸上競技場でスタートし、倉吉市営陸上競技場を経て鳥取県庁でゴールする14区間112・7キロで行われる。昨年は鳥取中部地震の影響で中止された。2年ぶりの大会にかける選手やチーム、沿道で楽しみに待つ住民の思いを紹介する。

(上)北栄町のランナー
山根 定雄さん
(中)大山町の和菓子屋
谷岡 征子さん
(下)鳥取市のSOT


沿道応援続け半世紀

 

「選手を応援するのを心待ちにしている」と話す谷岡征子さん

大山町の和菓子屋

谷岡 征子さん(78)
2017/11/9

 2年ぶりの米子−鳥取間駅伝の開催を待ち望んでいるのは選手だけではない。

 下市中継所がある大山町松河原の国道9号沿いで、1926年創業の老舗和菓子屋「木の根本舗」を夫婦で営む谷岡征子さん(78)。66年に倉吉市から嫁ぎ、翌年に駅伝コースに隣接する現在の場所に店を構えた。半世紀にわたって沿道からランナーを見守り、応援してきた。

 「雪がちらちらと降る年があれば、気温が高く選手がフラフラになって中継所にやってくる年もあった」と谷岡さん。「御来屋から向かうコースの最後に長い上り坂がある。先頭が通過してもなかなか選手が来ず、倒れているのではないかと心配になって様子を見に行ったこともある」と、大会の思い出は尽きない。

 しかし、2001年からコースが同町内の農道に変わり、店前での応援ができなくなった。「選手に元気をもらっていた。とても寂しかった」と当時を振り返る。

 それから14年。再びコースが変更され、第70回大会から中継所が店の前に戻った。大会当日、選手がトイレを借りにくると快く応じた。

 山陰道の開通で交通量が減少する中、多くの地元の人が中継所を訪れ、駅伝でにぎわう光景を見ると胸が高鳴った。

 「これから毎年秋、選手を応援できる」と思っていたが、昨年10月に鳥取中部地震が発生。第71回大会は中止になった。

 2年ぶりの駅伝を目前にして、谷岡さんは「先頭から最後まで、全ての走者を見送るのが私の一番の楽しみ。選手が力を発揮できるように、良い天気になることを祈っている」と開催を心待ちにしている。


(上)北栄町のランナー
山根 定雄さん
(中)大山町の和菓子屋
谷岡 征子さん
(下)鳥取市のSOT





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