放哉を書く

尾崎 放哉(おさき・ほうさい=本名・秀雄)1885〜1926
 鳥取市の旧士族の家に生まれる。鳥取一中から一高に進み帝大法科卒。保険業界で10年ほど働くが、体調を崩し退職。妻・馨との別居などもあり、京都の修養団体・一燈園に入る。だが、長く続かず、俳句仲間の井上一二を頼って小豆島へ。約8カ月後の1926年4月7日死去。

 俳句は一高時代に荻原井泉水と出会ったのがきっかけで、作品作りに没頭。俳誌ホトトギスにも掲載されている。生涯の師となった井泉水の指導で自由律俳句で頭角を表し注目された。研ぎ澄まされた言葉が、現代人の共感を得ている。
■「放哉を書く」事務局
〒680−8688 鳥取県鳥取市富安2丁目137 新日本海新聞社内
電話 0857−21−2885 FAX 0857−21−2889

大賞に一般の部は高橋さん(茨城) 高校の部は山本さん(鳥取城北)

2018/8/5

高校の部で大賞に選ばれた山本桃華さんの作品「一つ二つ蛍みてたずぬる家」
一般の部で大賞に選ばれた高橋須美子さんの作品「牛の眼なつかしく堤の夕の行きずり」
 第11回全国公募書道展「放哉(ほうさい)を書く」(放哉の会、新日本海新聞社主催)の審査会が4日、鳥取市富安2丁目の新日本海新聞社であった。一般の部の最高賞となる放哉大賞・鳥取県知事賞に茨城県牛久市の高橋須美子さん(56)の「牛の眼なつかしく堤の夕の行きずり」、高校の部の同賞には鳥取城北高3年の山本桃華さん(17)の「一つ二つ蛍みてたずぬる家」が選ばれた。高橋さんは色紙の部の最高賞にあたる新日本海新聞社社主賞とのダブル受賞。

 鳥取市出身の自由律俳句の尾崎放哉の句を題材にした書道作品を全国から公募。根強いファンがいる放哉の魅力を発信する同展には一般の部に220点、高校の部120点、色紙の部45点の合計385点の応募があり、日本詩文書作家協会の石飛博光会長らが審査にあたった。

 準大賞・鳥取市長賞には一般の部が鳥取市江津の松本美由喜さん(63)、高校の部は鳥取東高3年の谷尾寧音さん(18)が選ばれた。

 入選作品は10月24〜28日に鳥取市のとりぎん文化会館など同市内各所で展示。表彰式は10月27日に同会館で行われる。(真田透)

 高橋さんの話 放哉の俳句から言葉の力や勇気をもらっている。それを書で表現できればと思い、3回目の挑戦。今回は選句の段階で迷わずすっと出てきた句だったので、自分の内側の思いも表現できたのかもしれない。今後も精進していきたい。

 山本さんの話 放哉の句での受賞は初めてでうれしい。句の中の蛍の光が、印象的になるよう金泥を使い工夫した。情景が浮かんでくるような所が好きなので、見た人それぞれが、蛍の光にいろんな思いを持ってくれるとうれしい。

■公募書道展「放哉を書く」入賞者(入賞者は雅号で表記)

【一般の部】

放哉大賞・鳥取県知事賞=高橋須美子(茨城県)▽放哉準大賞・鳥取市長賞=松本美由喜(鳥取市) ▽鳥取県教育長賞=水野弥奈(東京都)▽鳥取市教育長賞=山田美鈴(東伯郡) ▽鳥取県議会議長賞=石破美幸(鳥取市)▽鳥取市議会議長賞=風岡将平(静岡県) ▽新日本海新聞社社主賞=川上梨亭(東京都)▽鳥取商工会議所会頭賞=小畑梨奈(東京都) ▽鳥取県文化団体連合会賞=藪中君代(鳥取市)▽鳥取市文化団体協議会会長賞=伊吹京子(鳥取市) ▽鳥取市社会教育事業団理事長賞=安本彩(米子市)▽鳥取市文化財団理事長賞=森木夢羽(東京都) ▽鳥取県因州和紙協同組合代表理事長賞=佐藤奎山(宮城県)▽美術の杜社賞=岩田輝代(鳥取市) ▽鳥取民藝美術館館長賞=佐伯哲哉(米子市)▽宝林堂社長賞=田中こころ(埼玉県) ▽放哉賞=米原嘉教(倉吉市)織田直子(鳥取市) 細谷孝之(埼玉県)神波慧子(東伯郡) 千石一女(鳥取市)木下美佐恵(鳥取市) ▽新日本海新聞社賞=高柳華菁(東京都)三部美恵子(東京都) 澤田弘子(神奈川)言水さつき(岩美郡)

【高校の部】

放哉大賞・鳥取県知事賞=山本桃華(鳥取城北高校) ▽放哉準大賞・鳥取市長賞=谷尾寧音(鳥取東高校) ▽鳥取県議会議長賞=藤原千夏(鳥取城北高校) 西尾かの子(鳥取東高校) ▽鳥取市議会議長賞=田口桃香(鳥取城北高校) 石谷知子(鳥取東高校) ▽新日本海新聞社社主賞=槇原百佑(鳥取城北高校) 姫田心(八頭高校) 博田悠希(鳥取東高校) 川村七海(鳥取城北高校) 小林依織奈(沼津西高校) ▽放哉賞=村上真衣(鳥取東高校) 山根舞(鳥取城北高校) 山下瑛理香(鳥取東高校) 田中朱音(鳥取東高校) 石神奈菜(沼津西高校) ▽新日本海新聞社賞=田中芽衣(鳥取城北高校) 古門茉奈実(鳥取城北高校) 浦林ゆい(鳥取城北高校) 熊谷咲良(鳥取東高校) 平野陽奈(鳥取城北高校)

【色紙の部】

新日本海新聞社社主賞=高橋須美子(茨城県) ▽放哉賞=米原孝子(倉吉市) 佐藤和則(埼玉県) 山脇道子(大阪狭山市) ▽新日本海新聞社賞=足達明美(東伯郡) 伊賀奈富子(鳥取市) 河崎真弓(鳥取市) 長船しのぶ(大分県) 小林哲夫(鳥取市)

 
 
 
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