皆さん、お久しぶりです。「鳥取マラソン」まで約1カ月となりましたね。昨年の“攻略法”に続き、本番に向けていろいろとアドバイスをさせていただきます。
 実は今回、僕の職場から運動経験がほとんどない女性がフルマラソンに初チャレンジします。名前は藤田知子さん。みんなから「ともちゃん」と呼ばれています。ランニングクリニックに参加し、初マラソン初完走に向けて日々頑張っているともちゃんの奮闘ぶりを交え、目標達成のヒントを紹介します。
皆さん、一緒に頑張りましょう。

ともちゃん 無念 32キロでタイムアウト

2009/03/16の紙面から
マラソン初挑戦の藤田さん(左)は、完走ならずも最後まで足を止めなかった
 「ともちゃん残念」−。本紙企画で紹介され、運動経験ゼロながら一念発起して完走にチャレンジした“マラソン初心者”の藤田知子さん(21)は第6関門の手前、32キロ付近で制限時間に間に合わず、完走はできなかった。「体力は残っているのに足が動かなかった」と悔しさをにじませ、「それでもマラソンは楽しい」と笑顔で再挑戦を誓っていた。

 これといった運動経験はなく、本格的に練習を始めたのは約2カ月前と準備不足は否めない中での初挑戦。指導した徳田義和布勢総合運動公園次長が授けた作戦は、1キロ8分というペースを貫くことだった。

 「練習でも経験したことがない未知の世界」に突入した20キロ付近で急に左ひざに痛みが走った。その後は第4関門(27キロ)を制限時間4分前、第5関門(29・6キロ)を2分前でしのいだが、緩やかな傾斜が続く32キロ付近で制限時間を迎えた。

 徳田次長は「風が強く、冷える中で30キロまで走ったのは立派。手順を踏まえれば初心者でもここまで走れることを証明してくれた」と頑張りをねぎらった。

 「沿道や選手から送られた『ともちゃん頑張れ』の声援に支えられた」と藤田さん。夢だったマラソン完走は、もう手の届く場所にある。


2009/03/12の紙面から

(5)さあ感動のゴールへ

 今回で連載も最後になりました。皆さん、大会に向けて順調に練習を行えましたか? さあ本番。大会前日と当日の行動予定をチェックして、準備万端で15日のレースに臨みましょう。

 ともちゃんはここまで多くの方に支えられて練習し、元気に本番のスタートラインに立てそうです。筋肉痛になり、脚が痛くなったり、風邪をひいたり…。よく頑張ったと思います。周りの方々への感謝の気持ちを忘れず走り続けて、感動のゴールを体感してほしいと願っています。

■バタバタせずに

 さて、大会前日までの過ごし方です。練習は、当日のアップ時間に合わせて行うのがベストです。午前8時から8時40分ぐらいに行うのが理想的です。都合が悪い方もあるでしょうが、なるべく昼間の時間帯に行うのがいいと思います。

 可能ならば、選手受け付けはなるべく前日に済ませてください。大会当日はスタートが午前9時なので、なにかとバタバタします。受け付けができたら、当日着るウエアーにナンバーカードを取り付けましょう。

 持ち物は前日に準備しておきましょう。特に、当日の天候がどうなっても対応できるようにしてください。準備ができたら、翌朝は早いので、早めに睡眠しましょう。

 いよいよ大会当日です。遅くても午前5時半ぐらいには起床しましょう。朝食はスタートの3時間前には取ってください。おにぎり、もち、固形やゼリータイプの栄養調整食品などいろいろありますが、炭水化物を主に食べてください。量は普段よりも少し多めに食べてください。少し食べ過ぎたかなと思うくらいでも構いません。

 会場には午前7時30分ぐらいには到着しておきましょう。時間に余裕を持って行動することが大切です。当日のアップは、完走が目標の人は体操程度でいいと思いますし、記録に挑戦する人は多くても20分走る程度でいいと思います。ここまで来たら、今まで練習してきたことを信じてレースに挑んでください。

■感謝の気持ち

 「今までいろいろな方に支えられてスタートラインに立てることに感謝し、自分のリズム・気持ちを崩さず、弱気にならない走りをする」。これが、私がマラソンを走った時の心境です。

 当日は私も大会役員として皆さんをサポートします。ともちゃんともども、見掛けたら声を掛けてください。精いっぱいサポートさせていただきます。当日、頑張ってください。

 (徳田義和・布勢総合運動公園次長)

(おわり)

楽しみな気持ち 大きく

 ○…この日記もとうとう最終回を迎えました。なんだか少しさみしいような気がします。本番が迫り、緊張と不安が大きくなっていく中で、楽しみな気持ちも大きくなってきました。

 当日は、しっかり完走するのはもちろんのこと、一緒に参加するランナーさんたちとの交流も楽しみながら走れればいいなと思っています。

 皆さん、気軽に声を掛けてやってください。私のナンバーは「2003」です。では、レースでお会いしましょう!



2009/03/06の紙面から

(4)自分のリズムで走る

 15日号砲の鳥取マラソンまであと1週間余りとなりました。今回はコースの一部変更があったので、コースのポイントと大会直前の効果的な食事について紹介したいと思います。

 鳥取マラソンは日本陸連公認コースで行います。公認コースは近年、自転車3台1列に走って計測する方法で距離を確定するようになりました。鳥取マラソンの新コースの測定には、私も自転車で加わりました。

■上りがポイント

 鳥取マラソンのコースは前半はほぼ平たんですが、美萩野−吉岡温泉間に何カ所かアップダウンがあります。特に、コース変更された中間点すぎから吉岡温泉までにきつい上りがあり、ここで力まずリズムよく走ることが必要になります。

 また、コースの中で一番きつい、30キロすぎから35キロまでの上りをいかに走るかが、好記録につながるポイントになります。

 私も初出場で優勝した時、上りをいかにリズムよく走るかを心掛けて走ったつもりでしたが、上りを終えて折り返してから、急に走りの動きが悪くなり、下りが上っているような感覚で、すごくつらかったです。その後、国体道路に出てから急に楽になり、中国電力里仁変電所前の坂でスパートしたのを思い出します。

 マラソン走行中は、きつくなったり、楽になったりはありますが、自分のリズムで走り続けることがすごく重要なポイントの一つだと思います。

 ともちゃんは予定通りに練習を行っています。一番の難所である30キロからの上り下りをいかに走るかが完走のポイントになると思います。もともとマラソンは30キロすぎ辺りからが正念場になり、急に走りが重くなりがち。それに加えて上り下りのコース。ゴールを目前にしてやめたくなるのでは…と思いますが、ここを乗り越えれば布勢の感動のゴールが待っています。

■炭水化物多めに

 次に、大会前の食事ですが、炭水化物とビタミン類を普段より少し多めに取ることをお勧めします。炭水化物は体内でグリコーゲンとして蓄えられ、走る際の主なエネルギー源になります。ビタミンは風邪の予防につながります。ランニング雑誌などにいろいろ細かく情報が載っています。

 ただし、私の場合はあまりマラソンを意識した食事はしませんでした。好き嫌いなく普段通り食べることでいいと思います。サプリメントなども特に取りませんでした。

 皆さん、大会まで残り少なくなりましたが、体調には十分注意して生活してください。

 (徳田義和・布勢総合運動公園次長)

不安と緊張日に日に

 ○…大会まで残り10日になりました。「調子はどう? 走れそう?」と声を掛けていただくことが最近多くなり、着々と本番が近くなってきているんだなあ…と感じるようになりました。そして、日に日に大きくなっていく不安や緊張と闘いながら、日々トレーニングに取り組んでいます。

 もう本番まで時間がないので、これから大会までの練習1回1回を大切に、当日元気にスタートラインに立てるよう、しっかり調整していこうと思います。でも、ちょっと風邪をひいてしまいました。




2009/02/26の紙面から

(3)疲れ残さない練習を

秘密特訓?に励むともちゃん。「無理はしないでね」と徳田次長は陰で見守る

けがと風邪にご用心

 もうすぐ2月も終わり、3月15日の鳥取マラソン本番まで約2週間になります。今回は、大会当日までの練習スケジュールについて触れてみたいと思います。

■秘密練習

 ともちゃんは今、距離を少しずつ伸ばしながら練習をしていて、今月末には湖山池1周ができればと計画しています。順調に練習をこなしていますが、本人は少し不安な面もあるのか、自分で秘密練習をしているようです。無理は禁物ですが、気持ちは伝わってきますね。

 3月に入れば、ともちゃんの体に疲れが残らないよう、練習量を落として大会に備える予定です。思い切って練習を減らし、早く大会が来て走りたいという気持ちにしていきましょう。思い切りが大切です。

 2月21日に実施したランニングクリニックの湖山池1周には、クリニックの参加者以外に約10人の参加がありました。皆さんが、それぞれのマラソンペースが速いのか遅いのかが確認できたと思います。

 残り2週間の練習で一番重要なことは、疲れを残さずに大会に臨むことです。どうしても大会が近くなると、オーバーワークになりがちです。「あれもやらないといけない。もっと距離走をしないと不安だ」などいろいろ考えてしまって、当日まで疲れが抜けない状態で大会を迎えてしまい、全然走れないことがあります。そうならないように、次のような練習を行ってください。

■普段の7、8割

 まず、少しずつ走る距離、時間を減らしてください。普段の7、8割に抑えるのが目安です。1回の練習で60分程度走っている人は40−50分程度に、30分程度走っている人は25分程度に練習を落として、大会1週間前まで行ってください。

 1週間前の3月7日か8日のどちらかに、大会当日のペースか少し速いくらいのペースで5−10キロ走を行います。本番に備えて心肺機能と筋肉に刺激を与えるためです。その後、大会本番までは20−40分走る程度に練習量を落とします。

 また、けがと風邪には十分注意して練習してください。せっかく鳥取マラソンに向けて練習してきたのに、けがや病気でスタートラインに立てないのが一番悲しいからです。

 特に、インフルエンザも流行しているようなので、十分気を付けてください。

 (徳田義和・布勢総合運動公園次長)


 全身筋肉痛です…

 ○…クリニック以外では1人で練習していることが多いのですが、この間、布勢ジョガーズさんと一緒に練習しました。やっぱり1人で走るより、たくさんの人と一緒に練習した方が楽しくて、いつもと同じ距離を走っていても、あっという間に時間がたつなぁと感じました。<br><br>
 ただ…、みんなの練習に追い付こうと、自分の実力以上の力を出してしまい、翌日全身筋肉痛。自分のペースを守ることの大切さを痛感した練習になりました。


2009/02/19の紙面から

(2)マイペースつかもう

「責任重大だなあ…」。マラソン完走を目指し、練習を積むともちゃん(手前)と徳田次長

■責任重大です

 1回目の掲載後、多くの方から応援の声やご意見をいただきました。衝撃的な意見があり、ここで紹介したいと思います。

 ある陸上指導者に「ともちゃんのマラソン完走は無理じゃない? 特に30キロからの上りの走り方をマスターしないときついぞ。でも、完走したらすごいことだぞー」と言われました。甘く考えていたかなあと思いましたが、尊敬している指導者の方に言われただけに、逆になんとかともちゃんを完走させてやりたいと、決意を新たにしました。

 「責任重大だなあ…」

 第2回は、大会まで1カ月を切ったこの時期に行う練習方法について触れてみたいと思います。

 布勢で開いているランニングクリニックでは、3時間30分から5時間までの目標タイムを持った方たちのグループと、とにかく完走を目指すグループとに分かれて練習しています。先週の土曜日には、目標タイムがあるグループは五千メートルを2セット(セット間に15分休憩)、マラソンペースで走る練習を行いました。一方、完走グループは10分間ラン+10分間ウオークを3セットを行いました。

 両方のグループに言えることですが、この時期は当日のマラソンペースをしっかり覚えることが練習の柱になります。ペースを体感することにより、当日の目標タイムでしっかり走りきる下地ができます。

■最初の“わな”

 一斉にスタートするマラソンでは、特にスタートから10キロ近くまで、どうしてもオーバーペースで走ってしまいがちになります。いきなり力を使ってしまうと、その後が大変。しっかり目標タイムのペースを覚えて走ることが大切です。完走したい人は特には重要なので、ともちゃんもしっかりマラソンペースを覚えるトレーニングを行っています。

 今週土曜日の21日に、湖山池1周(約16キロ)を行う予定です。午後3時に布勢の陸上競技場集合。皆さんも、ランニングクリニックのメンバーと一緒に走りませんか? ともちゃんは1周はまだ無理そうなので、別コースを走ります。(徳田義和・布勢総合運動公園次長)

気負わず焦らず前進を

  ○…新聞に載った後、親せきやいろいろな方に声を掛けていただき、さらにやる気がわいてきたと同時に若干のプレッシャーも感じています。
 練習を始めて1週間ほどたって、急にひざが痛くなりました…。そんなに走ってないのに…。なぜ?
 これは、初心者によくあることらしいのですが、ウオーミングアップやストレッチ不足が一因だそうです。基礎的なストレッチ方法なども教えてもらい、そのおかげで今は痛みもなくなり、本番に向けて楽しく練習しています。気負わず、焦らず、少しずつでも前に進めるように頑張っています。


2009/02/13の紙面から

(1)練習は小分けにして

「完走目指して頑張るぞ!」−。ランニングクリニックに参加し、徳田次長(右)にアドバイスを受けながら練習に励むともちゃん

■最初は焦らず

 第1回の今回は、マラソンの心得について触れてみたいと思います。

 マラソン初心者の方に特に大切なのは、最初から欲張らないことです。マラソンを走るにはまず、走る体力を付ける必要がありますが、初めての人が一度に長い時間を走ることはなかなか難しいので、2日に1度ぐらいのペースで10分走って10分歩くことを2、3回程度行うという練習から始めます。

 運動経験がないともちゃんも、まずこの練習から始めています。張り切り過ぎて一度に長い時間走ると、初めての人は足が痛くなったりするので、小分けにして練習することを勧めています。

■まずは形から

 普段ほとんど運動していないともちゃん。「どんな格好で練習するの」が最初の疑問でした。形から入ることも、実は大事なのです。練習する服装やシューズは、なるべくスポーツ専門のメーカーの物を着用してください。

 シューズについては、主要メーカーの品を購入した方が無難です。走る場合、1歩ごとに体重の約3倍の負担が足にかかります。その負担を軽減する大事な役目がシューズにはあります。購入は夕方がベスト。人の足は夕方になると若干大きくなるためで、試し履きを夕方に行うのがいいとされています。また、服装については、まだ気温が低いので寒くない物を着て練習してください。

 ともちゃんも、大会に向けてシューズ、ウインドブレーカー、長袖Tシャツ、ロングタイツ、手袋、靴下を購入しました。これで見た目は立派なランナー。あとは焦らずに練習あるのみ。完走に向けて毎日頑張っていますよ。(徳田義和・布勢総合運動公園次長)

ぼちぼち頑張ってます

 ○…初めまして。今回人生初スポーツとして、フルマラソンに挑戦することになりました。本格的な運動は初めてなので、マラソンって何を何から始めればいいの?何を買いそろえないといけないの?というような疑問だらけ…。職場のみんなにいろいろ質問をしながら、完走目指してぼちぼち練習を始めています。


【プロフィル】徳田 義和(とくだ・よしかず)
 1997年の日本海マラソン男子1部に初出場し、2時間22分13秒で初優勝。同年の国体成年男子三千メートル障害7位。コカ・コーラウエストスポーツパーク(布勢総合運動公園)に勤務し、陸上教室、ジョギング教室などを指導。鳥取マラソンに向けて開講している「ランニングクリニック」も担当。37歳。

【プロフィル】藤田 知子(ふじた・ともこ)
 高校時代は吹奏楽部でクラリネットを担当。マーチングで3年連続全国大会に出場した。趣味はショッピングとDVD鑑賞。コカ・コーラウエストスポーツパーク(布勢総合運動公園)勤務は現在3年目で、仕事内容は受付や事務が主。運動しない日々を送る。21歳
 

本ページ内に掲載の記事・写真など一切の無断転載を禁じます。
すべての記事・写真の著作権は新日本海新聞社に帰属します。

トップページへもどる