大正ロマンを代表する画家、竹久夢二(1884〜1934年)は岡山県邑久郡(現瀬戸内市)に生まれ、1905(明治38)年に新聞や雑誌の挿絵から、画家としての道を歩き始めました。生涯どの画壇にも属することなく独自の美意識と詩情を込めた作品を創作。大きな瞳と愁いを含んだ夢二独自の美人画スタイルは“夢二式”呼ばれ、没後75年を過ぎた今なお多くの人を魅了しています。
本展は松田基コレクションを所蔵する夢二郷土美術館(岡山市)の協力のもと、夢二の代表作「立田姫」や「憩い」、「林檎」などの肉筆画のほか、装丁本や著作本など100点を展示。日本画や油彩画をはじめ、本の装丁や詩文や童謡の創作、日用品のデザインなどを通して美術と大衆の日常生活をつなぎ、民衆の美意識の向上に貢献した夢二の功績や多彩な才能を紹介します。