2017年9月27日

果物のおいしさ知って


野菜ソムリエ上級プロ、「フルーツカフェハタノ」経営
秦野 みほさん(44)=米子市=

 野菜ソムリエ上級プロとして活躍する秦野みほさん(44)=米子市=は、自ら経営するフルーツカフェで旬の果物を使ったメニューでフルーツの魅力を発信。野菜や果物の豊富な知識を生かして活動の幅を広げている。

 米子市美術館の隣に建つ「フルーツカフェハタノ」。秦野さんが考案した彩り豊かなメニューが人気を集めている。

■子どもに野菜食べさせたい

 結婚後、2人の子どもの子育てに専念していた秦野さんは、青果の仲卸業を営む夫の勧めで野菜ソムリエの資格取得への挑戦を決めた。背景には、野菜や果物の旬や食べ方などを聞かれた時にうまく答えられない自分へのいら立ちや、「子どもたちにいろいろな野菜を食べさせたい」という母親としての思いもあった。

 3段階ある野菜ソムリエの資格を2009年から順調に取得し、11年には野菜ソムリエ上級プロを県内で初めて取得した。資格を生かして講演や料理教室を開くなど活躍。クリスマスケーキのプロデュースも手掛け、「自分で作りたい」という思いが芽生えた。そこに舞い込んできたのが、米子市美術館リニューアルに伴うカフェ開設の計画。短期間で準備して生まれたのが、フルーツカフェハタノだった。

■行列ができる人気メニューも

 フルーツサンドやパフェ、フレッシュジュースと共に、今夏は初めてかき氷に挑戦。フルーツたっぷりのかき氷は行列ができるほど人気を集めた。秋冬はチョコレートフォンデュを出す予定だ。

 「フルーツを食べる習慣がない若い人に『おいしい』と感じてもらいたい。自分でもスーパーなどで買うきっかけになればうれしい」と話す。

 15年には青果物ブランディングマイスターを取得し、「生産者の手取りを2割増やす」を目標に生産者をサポート。米子市で生産されたニンジンを横浜市の業者につなげるなど、成果を上げている。

■イベントなど盛り上げに一役

 タイ・バンコクのジャパンエキスポではドライフルーツやフルーツティーを出展。大山開山1300年祭を盛り上げるいただきグルメプロジェクトでアドバイザーに就任し、地元の飲食店が開発する新メニューに助言するなど忙しい日々を送る。

 県外の友人から「鳥取のフルーツを使いたい」と声を掛けられることが増えたことを喜ぶ。「鳥取の果物の価値は外から高い評価を得ている。地元でももっと魅力を知ってもらいたい」と前を見据えた。

 ○…人気のフルーツサンドを作っていただいた。イチゴ、バナナ、キウイ、マンゴーが生クリームとサンドされた、見た目も味も至極の逸品。よく質問されるレシピはブログで公開していると言うので「お店で食べる人が減ってしまうのでは」といらぬ心配をする私に「おうちで作って楽しんでもらえたらうれしい」と笑顔で話してくれた。

 値段だったり、皮をむくのが面倒だったりとつい敬遠していたフルーツだけど、旬の梨を食後に出すと子どもたちはあっという間に完食。今度はフルーツサンドに挑戦してみよう。でもあの味はやっぱりお店で食べたいかな。(渡部ちぐみ)

元気の源 茶道

 10年以上前から茶道を習い始め、今でも月2回のけいこは欠かさない。茶道をきっかけに和服の着付けも習得。ふすまの開け閉めから茶花の名前まで作法も身に付け、「幅が広がった」と感じる。仕事に打ち込む中で、つい張り詰めてしまう自分を緩める時間でもある。「日常から切り離された空間で没頭することでリセットされる」と秦野さん。気持ちが楽になり、客観的に自分を見ることで新たな発想も生まれてくる。「また頑張ろうかなと思えます」と笑顔を見せた。