2017年10月25日

文化や音楽で人を元気に


倉吉文化団体協議会事務局
恩田 陽子さん=倉吉市=

 倉吉市住吉町の倉吉市文化活動センターで、倉吉文化団体協議会の事務局の1人、恩田陽子さん(42)=同市生田=は、いつも笑顔満開。現在、12月から倉吉博物館で開く連合展や今年で35回を数えたアザレアのまち音楽祭を担当するなど奔走する日々を送る。「人と会って、人と人をつないだり、気持ちよく仕事をしてもらうのが私の役目。いろんな人に会えて楽しい」と常に前向きだ。

■クレームも平気

 高校卒業後、兵庫県の短大に進学。憧れだったブライダル企業に就職し、婚礼の基礎や接客の姿勢などを学んだ。人と話をすることが元々好きで、仕事に打ち込んだ。しかし、体調を崩して3年後に倉吉にUターン。ふるさとで家族や地元の良さや温かさが身にしみた。

 2015年11月から今の職場に。同センターは、書道や生け花のカルチャー教室の開講や、会議室や軽運動室、和室などの貸し出し、1階のギャラリーでは作品展やミニコンサートも開くなど、仕事内容は多岐にわたり、さまざまな人が出入りする。

 時には厳しいクレームを受けることもある。恩田さんは「クレームも平気」と、持ち前のポジティブな性格で対応。相手と話し合ううちに仲良くなることもしばしばと苦笑する。「出会う人同士が仲良くなり、人脈が広がり人の輪が広がった」といい、毎月の利用者が約千人増え、今では月に3千人が利用する。

■音楽のある環境で

 音楽好きの母方の祖父や両親に育てられ、音楽が子どもの頃から身近にあった。中学、高校と吹奏楽部でクラリネットを担当。「自分の音色で人を喜ばせることができる」と実感したのは、倉吉東高吹奏楽部時代。同校野球部が甲子園出場し、吹奏楽部の一員として活躍した。定期演奏会の企画運営に携わり、商店街にポスター貼りの依頼に回るなど「今の仕事に通じることをしてましたね」と笑う。

 恩田さんは1男2女の母。「人が集うこと、“和”を大事にしたい」という気持ちが強く、PTA活動にも積極的に取り組む。「積極的に関わると仲間ができ、縁が広がる。人の輪の中に入ることが好き」と元気いっぱい。

■成功させたい

 短大時代、阪神淡路大震災を経験。激しい揺れで下宿がつぶれた。「このまま死ぬかも」と一度は死を覚悟した。昨年またも鳥取中部地震が襲った。幸い自宅は被害は少なかったが、一挙にまちが元気を失ったように感じた。

 「こんなときこそ文化と音楽が人を元気にする」ときっぱり。阪神大震災を経験した時、学生時代の部活動が心の支えになった。好きな音楽を聴いて自分を奮い立たせた。

 今は、「倉吉文化団体協議会連合展」の準備に力が入る。1人でも多くの人に声を掛け出品を募った。集めた作品もきちんと管理をしなくてはならない。オープニングセレモニーでの初司会も無事に務めたいと準備に余念がない。

 「地震からの復興に向けて、作品を見て多くの人に勇気を持ってもらいたい」と意気込んでいる。

 ○…3人の子育てに奮闘している恩田さんだが、朝5時に起きて読書するなど、内面磨きにも余念がない。また、活動に熱心だった母親を見習い、役目が回ってくれば自ら進んで参加し、積極的にPTA活動に取り組んでいるという。なんと、PTAコーラスでは、人気のお笑い芸人「ブルゾンちえみ」にふんして、歌いながら登場したことも。理由は「歌が好きで楽しいので」。見た目とギャップを感じさせる気取らないところが、恩田さんの魅力だと思った。(加嶋祥代)

元気の源 スイーツ

 甘いものが大好きな恩田さん。元気の源は「スイーツ」。女友達とケーキを食べながらお茶会をする時が一番幸せを感じる時。メークや洋服、子育ての話など会話は尽きない。新しい店を探検するのも大好き。地元の行ったことのない店を巡ってみたいという。ケーキに目がないが、体形維持にも気を配っている。よりよい接客ができるよう、うがいをするなどの健康管理にも気をつけている。