先日の湘南戦。
語り尽くされたとは思いますが、本当に見事な試合でした。
どんな言葉を連ねても、表現し足りない感じに思えてしまいます。
湘南戦は、やはり特別な思いがつまる一戦。
所属していた選手、スタッフが多いだけに、
その選手の思いもひとしおだったでしょう。
そんな中、ジュニアユース、ユースと湘南で育った美尾選手が、
いきなりの先制ゴール。
後半開始早々には、2002年から05年まで湘南でプレーした吉野選手が、
試合を決める3点目を奪いました。
吉野選手は、実に02年に湘南で決めて以来、9年ぶりのJゴールとなりました。
チームは4―0の大勝利。
縁のあった選手、スタッフにとっては、
成長を示すことのできたゲームだったと思います。
育ててくれたチームへの恩返しにもなったのではないでしょうか?
この試合を前に、実は一抹の不安がありました。
というのも、守備の戦術をこれまでと少し変更していたからです。
今までは、前から積極的なプレスで高い位置で奪うというものでしたが、
湘南戦までの1週間は真ん中にパスを通させない、
通されたなら素早くプレスバックする、守備ブロックを敷くなどなど…
イメージで言えば、昨年JFLのアウェーでホンダFCを破った時のイメージ。
「ゴールを守る」ということを明確にする守備を意識させていました。
ただ、そう意識しすぎると引いてばかりになり、
攻撃への、前へのパワーがなくなるのでは…と懸念材料も。
前からのプレッシャーを貫いて、湘南相手にどこまでできるか試しても…とも思ったり。
松田采配は、吉と出るか、凶と出るか…と勝手に思っていたのですが…
いやはや、脱帽です。
松田監督をはじめ、入念に分析されたスタッフの皆さん、
そして、それをきっちりと実践して見せた選手。
あくまでもベースは積極的に行くところはきっちり前に行く。
でも、守るところはきっちり守る。
そういう使い分けができていました。
それには相当な運動量が必要で、
試合後に勝ったガイナーレの選手たちが喜ぶよりも先に、
膝に手をついてぐったりしていた姿が何よりの証しでした。
試合後、戸川選手に聞いてみました。
「これまで貫いてきた守備のやり方とは異なっていましたが、
これに関して戸川選手はどう思われますか?」と。
「発展だと思う。一歩先に進めた」と戸川選手は言いました。
そんな進化を遂げたガイナーレが、これからも楽しみです。
さて、記者会見で「う~~ん…」となかなか言葉が進まなかった反町監督。
「自分たちの悪いところがこの試合に凝縮されていた」と話していました。
これを聞いたかは分かりませんが、松田監督は「してやったり」だったことでしょう。
実は、試合数日前の雑談でこんな発言をされていたからです。
「湘南の化けの皮をはがしてやりたいね~」
本当に、言葉通りとなりましたね。
最後に、この日、番キシャが記者席から最も目を奪われたのは奥山選手でした。
これまで5試合を左サイドバックをこなしていたのですが、
この日は初めての右サイドバック。
本人も「練習でも紅白戦でサブにやられていたし、不安もあった」と言っていましたが、
試合ではそんな不安なんてどこへやら。
1対1では競り勝ち、転びながらでも粘りの守り。
がむしゃらさを存分に見せてくれた奥山選手に試合後、話しを聞きました。
「京都のドゥトラとマッチアップした時をイメージしました。
それを思えば、日本人選手は大丈夫だろうと。
相手の高山選手もスピードあるけど自分もスピードはあるし、
抜かれても頑張って追いかければまた追い付けるって。
思い切ってボールにいけたのが良かったです」
どんな相手にも恐れず、やるべきことができたから勝利を呼び込んだ。
今季1番の、文句なしの「面白い」ゲームでした。
だからこそ、もっともっとたくさんの人に見てほしかったです。
3509人は、ちょっぴりさみしいです。
みなさん、「こんな面白いサッカーしてるんだよ!」と周りに訴えて、
1人、2人とスタジアムに連れてきてください。
そして、選手を一緒に鼓舞していきましょう!
今回は勢いづいてしまい、あまりの長文をお許しください。