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| 民主党県連の定期大会後、米子市内で街頭演説する田村参院議員。左は坂野氏。昨年ならこんな光景は考えられなかった |
米子に民主党県連の定期大会を取材に行きました。政権交代後、初の大会で、自民党を離党した田村耕太郎参院議員が初めて出席する大会。湯原俊二衆院議員が代表を務めた民主党鳥取時代が第1期、党県支部総連合会設立後が第2期とするなら、川上参院議員が代表を務めるいまは第3期か。自民党を離党した川上、田村両議員が、旧来の民主党系議員や労組を中心とした支持者とどのようにリンクし、〝化学反応〟を起こすか興味がありました。
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ひな壇を見て〝風景〟の違いを実感しました。田村議員の左隣に坂野真理氏、右隣が湯原議員。この3人が並んで座るなど、ちょっと前までは考えられませんでした。政治の流動化です。大リーグのヤンキースの4番打者やエース投手がレッドソックスに移籍するようなもの。こういうトレード劇はファン心理として日本人にはなかなかなじめないのですが、先が読めないのも政治の世界。ただ、民主党から自民党に移籍する選手がいないのがいまの現状か。
大会では、夏の参院選対策で田村議員の名前が出ると拍手が起こるなど違和感はほとんどありませんでした。これまで新聞報道されてきたこと、常任幹事会での了承済みということもありますが。実際、旧知の民主党町議に聞いてみると「これで国会議員が3人になった。坂野と田村の当選に向けてがんばらないけん」と前向きに受け止めています。ユニホームを着れば、レッドソックスファンもなじんでくるのか。
大会前に民主党県議の一人は移籍劇についてこう話していました。「もともと田村議員の考え方は自民党とは相容れないもの。無所属から自民党に入ったことの方がおかしい。これが本来の姿」。川上代表は自民党側のさめた見方について「国会議員が1人減るということがどんなことか分かっていない」と指摘していました。民主と自民、勝負の結果は夏の参院選で出ます。
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その参院選対応をめぐって、出席者からは厳しい質問が飛び出しました。昨年の総選挙を見れば分かるように、課題と指摘されてきた地域支部など党の基盤整備ができていないということ。結成以来の懸案です。「(勝てる選挙だった)2区を落とした」「自民党は普段もめていても選挙になればがっちりまとまる」「坂野氏の選対が今もってできていない」「自民候補はすでに体制を整えつつある」。当たっているだけに、執行部もつらいところ。
これに対し、登壇した川上代表が持論を展開しました。「選挙は自己責任。自分で後援会をつくる、他の団体から応援を受ける、そこに党の選対がかぶってくるのが一番いい。初めから選対ありきではないし、決して遅くない」。ただ、これはいろいろな〝背景〟を持った川上氏だからできることで、政治に初めて挑戦する新人には酷かなと思います。
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政権交代を果たした民主党は政治主導を掲げています。その上で、県内でも要望は県議会会派「絆」が受け付けるなどのガイドラインをつくり、大会で発表されました。一方、首長らの要望活動の在り方や道路予算の個所付けの発表の仕方についての議論もあります。個人的には民主党の思いは分かりますが、肩に力が入り過ぎではと感じることもあります。大会で出席者から指摘があったように党の基盤づくりはこれから。形式的ではなく誰でも何でも受け入れるような、緩やかさや入りやすさ、一緒にやろうやというサポーター精神のようなものが民主党のよさだと思っています。〝政治くさくない〟のがいいところでした。
政権を取ればそうはならないかもしれませんが、らしさは失ってほしくない気がします。12年前県連が設立されたとき、常任幹事会は公開するとしました。自民党なら考えられないことで、ちょっとした息吹を感じました。それがいつの間にか冒頭のみになりました。若い坂野氏や田村議員が入り、議員選挙の公認・推薦候補は30代です。「ルーキーズ」による新世代改革にも期待しています。(鵜)