2010年02月05日

 JR鳥取駅周辺にコンビニが増えている記事が紙面を飾りました。特徴的なのが、駐車場がない、または駐車場があまり広くないコンビニが多いことです。公共交通を使う歩きの客が多いということですね。ややひねくれた見方なのですが、ここに街の変化を感じます。
 営業所経済、支店経済という言葉があります。地方の拠点都市には大手の営業所や支店が集まるものですが、この集中によりもたらされる経済的な活性化をさして言う言葉ですね。しかし、最近はこの方程式に変化が生じています。拠点都市の条件が交通網の整備や不況、IT革命で変わってきたからです。鳥取の場合、飛行機の増便、鉄道・道路の高速化で大都市圏から近くなりました。関西どころか、東京への日帰り出張も当たり前の時代になりました。これはとてもいいことなのですが、半面、コストをかけてオフィスを構えたり、社員を定住させなくともビジネスができるようになったことを意味します。さらに、インターネットの普及で離れた顧客との意思疎通も十分図れるようになりました。そして、この不況です。各企業とも経費のかかる出先を統合整理し始めました。
 これらの要素とコンビニ増を重ね合わせると、一つの結論が導き出されるのです。つまり、鳥取の支店経済、営業所経済は弱体化していると。
 米子もそうですが、鳥取でのビジネスは大都市圏から社員を出張させれば十分となりました。よって出先は廃止されますが、代わりに出張ビジネスマンが大幅に増えました。近年のビジネスホテル増がその事実を物語っていますね。そしてサラリーマンの出張につきものなのが、居酒屋です。駅前に全国共通のブランドで県外の人も安心してのれんをくぐれる居酒屋が増えたのが、何よりの証拠でしょう。そしてビジネスマンの需要が次に向くのが、コンビニです。この不況でビジネスマンの懐は寂しく、出張先でそうそう外食はできません。いきおいコンビニの弁当や総菜のニーズが高まり、JR駅周辺のコンビニ出店ラッシュをもたらした、というわけです。
 拠点都市の条件が変わり、この地域の拠点性をどの街が握るのか、という新たな都市間競争が始まりました。山陰の拠点都市は鳥取なのか、米子なのか、松江なのか、それとも不要なのか。コンビニ増加の記事を見て、こんな思いにかられてしまいました。(閑)
 

2010年02月04日

100204.jpg 3日付の本紙に掲載した「寝台特急はやぶさでまちおこし」。K記者の「足で稼いだ」記事で、同僚からも「面白い話題」「引き続き、その後も追ってほしい」などの声が上がっていました。
 同日、浜松市のスズキ本社を訪れた平井伸治知事から電話がかかってきました。「たいへん喜んでおられましたよ」。何と、知事はその記事が載った新聞を鈴木修会長兼社長にあげたという。
 鈴木社長といえば、一代で二輪・四輪メーカーの「世界のスズキ」をつくった人物。経済誌などによく登場します。なかでも新興国インドに早くから注目した話は有名で、子会社は同国最大の5割超のシェアがあるそうです。先見性がすごい。
 若桜鉄道の隼(はやぶさ)駅は数年前から、スズキのバイク「ハヤブサ」のライダーが訪れる〝聖地〟となっています。これを生かし、住民有志でつくる「若桜鉄道の隼駅を守る会」が駅と同名の寝台特急「はやぶさ」を募金で購入し、ライダーたちに休憩や宿泊してもらい、まちおこしにつなげようと計画しています。鈴木社長はこの話を伝える記事がうれしかったよう。
 同社のハヤブサは、大型自動二輪(1300cc)で〝究極のマシン〟と言われているとか。写真を見るとカッコいいバイクです。経営難の地方のローカル線の駅名が縁で、全国からライダーが集まり、住民と一緒になってまちおこしに一役買う。北海道の「幸福駅」ではないですが、映画にもできそう。
 知事は合わせて、鈴木社長に隼駅のスタンプを押した証明書をプレゼントし、記念撮影したとか。このスズキとの縁は、大事にしたいですね。(鵜)

2010年02月02日

 先日、米子コンベンションセンターで開かれた障害のある人たちのファッションショーで、来賓あいさつをした角博明米子市副市長が自身が体験したおもしろいエピソードを披露していた。
 最近上京して、国会の衆参議員会館を訪れた際、すれ違う人たちから盛んにお辞儀されたというのだ。「あとで気づいたが、どうも長妻厚労大臣と間違えられたようだ」という。言われてみれば風貌、雰囲気が似ていないこともない。
 副市長もまんざらでもないようで、「最近はやや評判が落ちているようですが、ぜひ障害者福祉の充実のためにもがんばってもらいた」と述べ、会場を沸かせていた。あいさつでは、「みんなちがって、みんないい。」という金子みすゞの有名な詩も紹介し、長妻似のクールな外観とは違う一面をのぞかせていた。(Q)