さすが平井さん
いつ聞いても話がうまい。前鳥取県副知事の平井伸治さん(自治体国際化協会審議役)だ。来月のニューヨーク赴任を前に、15日夜、米子市文化ホールでの「愛する鳥取を語る夕べ」で講演したが、感心するばかりだ。
いまの気持ちを小林一茶の句を引用し「春立や四十三年人の飯」とお世話になった人への感謝を表し、杜甫の「絶句」の「江(こう)碧(みどり)にして鳥逾々(いよいよ)白く 山青くして花然(も)えんと欲す 今春看々(みすみす)又(また)過(す)ぐ 何(いず)れの日か是(こ)れ帰年(きねん)ならん」と。大山や日野川の風景を思い「いつになったらここ(鳥取県)に帰れるだろうか、寂しさを思っていた」と心情を語った。
6年間の県政では尾崎放哉(鳥取生まれ)の「いつも机の下の一本足である」と、輝いた存在である片山知事の下で「鳥取県を支えれればと思ってやってきた」と振り返った。
最後は若山牧水。「今日もまた 心の鐘を打ち鳴らし 打ち鳴らしつつ あくがれてゆく」。集まった人に「自分は果報者だと心から思う。皆さんの力になれるよう、心は鳥取に置いてアメリカに向かいたい」と締めくくった。拍手。(鵜)