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2006年09月29日

太陽、神社、レイライン、失われた信仰…

 「おばあさんおてんとう様とごあいさつそれからいっしょに朝仕事」
大伴家持大賞絵たんか部門で大賞に選ばれた作品です(30日文化面に掲載予定)。太陽とともに生活し、おてんとうさまに対するあつい信仰を持っていた日本人古来の生活をよみがえらせてくれます。
 鳥取市近辺の神社や遺跡が、春分・秋分、夏至・冬至の太陽の運行に沿って配置されたとする説(23、24日の文化面に掲載)も、この太陽信仰抜きでは考えられません。このような配置を「レイライン」といい、世界中に例があるのです。これを単なる偶然だというなら、それらすべてが偶然の産物だと証明しなければなりません。
 太陽信仰も現代では失われたように思えますが、初日の出をありがたく拝んでいる姿などを見ると、日本人の心底にいまだに根強く残っていると感じます。(学)

2006年09月28日

ポインセチア

 今年春からなのですが、ポインセチアを育てています。昨年秋の結婚式の際に引き出物として頂いたものですが、室内で冬越しして春にばっさりと剪定。途中枝が1本折れるというハプニングもあったのですが、夏以降はしっかりと日光に当て水やりと肥料も忘れずに大切にしていたら、大きく育ってくれました。
 クリスマスのシンボルのようになっているポインセチアですが、赤くなっているのは花ではなく苞(ほう)と言われる部分なのです。この苞を赤くさせるためには、夕方5時から翌日の朝8時ごろまで暗所に置くなどの短日処理をしなければなりません。それも2カ月以上も。これが面倒な作業で、なかなか大変なのです。家では誰もしてくれないので、今月中旬からは鉢を会社に持ち込んでいます。夕方の紙面会議直前に鉢をロッカーに入れ、翌日出勤すると取り出して窓辺へという涙ぐましい作業を繰り返しています。
 おかげで、今日見ると、何と上の方が赤みを帯びてきているではありませんか。植物の生育の不思議さを実感します。真っ赤になるまでこの秋はポインセチアとにらめっこする日々が続きそうです。(仁)

2006年09月26日

選挙一色

 安倍政権がきょう発足します。自民党の3役に続く閣僚名簿に注目しています。安倍自民も小沢民主も来年夏の参院選を「天下分け目の決戦」と位置づけ、早くも選挙モードに突入しています。鳥取県選挙区でも、昨年の郵政解散で自民党を離れた川上義博氏が民主党の参院選候補となるか、注目されています。
 県内の選挙に目を移すと、きょう、中部の湯梨浜町長選が告示され、有力候補2人が激突します。11月には鳥取市議選が予定され、定数36に50人以上出馬という乱戦が予想されます。そして、来年4月は統一地方選挙。片山知事はまだ正式に出馬表明していませんが、出馬に強い意欲は示しています。合併後初の県議選は選挙区の枠組みが変わり、票の行方が注目されます。
 新聞社も選挙モードに入りつつあり、政治のダイナミックな動きを報道していきたいと思います。引き続き、日本海新聞の政治・選挙報道にご期待ください。(M)

2006年09月22日

古代因幡の地域計画

 23、24日の文化面に企画「古代因幡の地域計画」(2回)を連載します。神社や国庁を、ある一定の法則に従って設置したのではないか、という説のもと、因幡の古代史を考えます。
 その法則とは、春分・秋分、夏至・冬至の日の出・日の入りに沿って神社や国庁を配置した、というものです。最近出版された『神社の系譜 なぜそこにあるのか』(宮元健次著、光文社新書)には、全国各地の同じような例がたくさん紹介されていて驚きます。単なる偶然では、ちょっと説明がつきません。さりとて、誰が、なぜ、何のために、そんな面倒なことをしたのか、ということも説明できないものが多いのです。
 「古代因幡の地域計画」は、この謎の真相に迫ろうとした結果です。(学)

2006年09月21日

安倍新総裁

 今朝は本紙を含め自民党の安倍新総裁誕生で各紙の紙面が埋まっています。こういう日は各紙を読み比べてみるのが楽しみなんです。日本海と読売、日経が1面に、朝日と毎日は2面にそれぞれ評論を載せています。
 日本海は「抽象表現脱皮を」、読売は「人気に安住するな」、日経は「新総裁を待つ3つの関門」、朝日は「外交力再生、最大の課題」、毎日は「党内論議再興を」と、視点はそれぞれ違えども、大勝のわりに比較的厳しい評論が目立ちました。それも「具体的な政策を語るべき」という指摘が多いという印象です。小泉政権で先送りされた消費税増税、日中・日韓関係、財政再建、北朝鮮問題、靖国参拝など、多くの課題に直面する新総裁。前途は厳しいものになるかもしれません。地方に住む私たちも具体的にどんな施策や方針を掲げるのか、注視していきたいと考えます。(仁)

2006年09月19日

災害取材

 台風13号は九州を中心に日本列島に大きな爪あとを残しました。鳥取県内では一部住宅被害や停電、交通機関の乱れ、リンゴなど農作物への影響が出ましたが、幸いけが人もなく、ホッとしています。
 広島で台風取材中の中国新聞の若い記者が行方不明になりました。台風や地震など災害時の取材についてあらためて考えさせられました。災害の生々しい写真を撮影したいのは記者として当然のことですが、まず自分の命、家族の命を守ることを優先しなければなりません。よくテレビで台風現場の生中継がありますが、決してほめられた取材ではないと思っています。
 地球温暖化の影響なのか、ここ数年、台風の発生数、日本への上陸数が急増しています。まだまだ台風シーズン。気を引き締めて災害取材に当たりたいと考えています。(M)

2006年09月15日

大連芸術座と満映

 15日の文化面(9面)「ひと・アジア・歴史」で紹介された女優・藤川夏子。不勉強ながら、初めてその存在を知りました。戦前、満州国で結成された大連芸術座のヒロインとして活躍。大連芸術座は戦後日本の芸能の源流の一つになったといいます。
 大連芸術座とほぼ同時期に、満州映画協会(満映)がありました。満州国の国策映画会社で、当時の“王道楽土”“五族協和”を広めるための国策映画を制作していました。理事長には、大杉栄を虐殺したという甘粕正彦が就任。巨匠・内田吐夢監督、大スター李香蘭(山口淑子)、名プロデューサー・マキノ光雄ら大物映画人が所属し、彼らは戦後の日本映画に大きな影響を与えました。終戦後、日本に引き揚げてきた満映のスタッフを救済するためにつくられたのが東横映画、後の東映です。
 大連芸術座と満映―。昭和史の一断面が浮かび上がってきます。(学)

2006年09月14日

柄にもなく審査員

 新聞社の人間というだけで、外から見れば文化人と思われることが多く、肩書きとホントの自分のギャップに戸惑うこともしばしばです。その最たるものが何とか委員会の委員や何とか大会の審査員、選考委員の就任です。前任者、いやそのまた前の先輩諸氏から引き継いだ役目がほとんどなのですが、これがなかなか難しい仕事なのです。
 本日付の紙面で「鳥取市の女と男の一行詩」と「少年の主張鳥取県大会」の審査結果を掲載しました。何と、この二つのイベントとも審査員を務めたのですが、いやはや大変な作業でした。事務局からは事前に分厚い作品一覧が送られ、それぞれ仕事の合い間に1日がかりで読み込みます。読みながら点数を付けるのですが、最後まで付けると最初の方の作品が気になってもう一度読み返したり、なかなか作業が進みません。作者のことを思えば手も抜けず、気が付けば本来の仕事はそっちのけ、なんてこともしばしばでした。
 それでも、いろいろな立場の方々の作品を手に取ることは、いろいろな方々の思いを受け止めることと同じ。つまらない小説を読むよりも充実した読後感でした。選に漏れた皆さんの作品も印象に残っています。この秋はまだまだこんな仕事が続きそうです。(仁)

2006年09月12日

野球チームが結成できない

 少子化によって「15年後には日野、岩美、八頭郡で中学3年生が半減」とのショッキングなデータが明らかになりました(12日付22年参照)。
 減少率は低いものの、鳥取市など市部でも確実に子どもの数は減っています。新興住宅地を抱える小中学校は児童・生徒数が増えていますが、それ以外は1学年1クラス程度で、大規模校と小規模校に二極分化している現状です。
 心配なのは学校の活力が失われること。小学校では子どもの絶対数が足りないため、野球チームが結成できず、2つの小学校の合同チームを余儀なくされている地域もあります。このまま少子化が進めば、市部でも小学校の統合問題が出てくるのではないでしょうか。
 少子化はさらに進むことが予想されます。少子化に地域がどう対応していくのか。行政に任せてばかりでなく、地域社会も真剣に対応を考えなくてはならないと思います。(M)

2006年09月11日

ドラフト

 プロに進むのか、アマチュアにとどまるのか。25日の高校生ドラフトを前に、去就が注目されていた早実の斎藤佑樹投手が11日、大学進学を表明した。個人的には、十分にプロで通用すると思うし、プロの打者との対戦を見てみたい気がするが、「大学で、もっと力をつけたい」という本人の気持ちも分かる気がする。
 分かると言えば、斎藤投手とは反対に、プロ志望届を提出した境港総合の今石浩幸選手の気持ちも分かる気がする。県内大会の成績を見る限り、プロ球団から指名される可能性が高いとは言えないが、夢を持ち続ける限り、実現の可能性はゼロではない。今回の志望届提出も、「あきらめない」という決意表明のように思える。
 鳥取キタロウズ監督の加藤伸一氏が引退して以降、県出身のプロ野球選手は不在のまま。今石選手を含め、早く県出身のプロ選手が誕生し、子どもたちに夢や目標を与えてほしい。  (吉)

2006年09月08日

トリエンナーレin鳥取

 5、7の両日、文化面に「報告・越後妻有アートトリエンナーレ」を掲載しました。トリエンナーレとはイタリア語で「3年に1度」の意味。文字通り3年に1度、開催される国際的な美術展覧会です。
 兵庫県豊岡市出石町では、全国でただ1カ所、磁器だけのトリエンナーレが開かれていますし、高知、大阪、福岡などでもそれぞれ個性的なトリエンナーレが開催されています。
 越後妻有では、空き家を美術館に仕立てたり、ブナ林にビーズで作った約3万本の花を飾ったりするなどの展示をしているそうです。鳥取県には、会場として生かせそうな自然や空き家は余るほどあるので、トリエンナーレをやったら面白いでしょうね。(学)

2006年09月07日

男子ご出産

 6日、秋篠宮妃紀子さまが男子を出産されました。数日前から午前中の出産、それもおそらく10時までの出産という情報を得ていたこともあり(その後もっと早まるかも、という情報も)、新聞制作では慌てることなく準備できました。皇室であるかどうかにかかわらず、予定通りというか順調なご出産で、何よりでした。
 それにしても、一部週刊誌では「男子誕生」がまことしやかに報道され、皇位継承問題もあってか、何となく世間も男子待望ムードもある中での、本当の男子のご出産でした。なんか不思議な感じもします。本当にご夫妻は性別を知らなかったのか?男女産み分けは行われたのか?雅子さまと紀子さまの関係は?
 興味本位といわれればその通りなのですが、何となく気になりませんか?そういう私は立派な皇室マニア?(仁)

2006年09月05日

お宝

 鳥取市の渡辺美術館から貴重な美術品が見つかりました(5日付1面と21面参照)。幻の作品といわれた江戸初期の土佐派の画人、土佐光吉の「曽我物語図屏風」。三大敵討ちで知られる曽我兄弟の物語を描いた六曲一双の見事な屏風絵です。
 まさにお宝。「何でも鑑定団に出せば、どのくらいの値段がつくのかな」「重要文化財ものでは」と職場でも話題しきり。
 鳥取にもまだまだ、隠れたお宝がたくさんあるのではないでしょうか。たとえば伝説の石工「川六」が制作した鹿野町鷲峯神社の狛犬。垂れた耳がかわいらしく、現在再評価が進められています。身近にある歴史的な建造物に目を向けてみるのも楽しいものです。(M)

2006年09月04日

スポーツの秋

 3日の日曜日、所用があって隣の地区の運動会をのぞいた。ちょうど長距離走をやっていて、30―40歳代の男性2人が並んで会場に戻ってきた。ゴールまで、あとグラウンド1周。1人がスピードを上げると、もう1人が負けじと並びかけた。肩と肩がぶつかるデッドヒート。見物客から笑いが起こり、「負けるな」「がんばれ」の声が掛かった。
 運動会ならではの光景で、走る方も見る方も、実に楽しそうだ。が、顔を真っ赤にして張り合う2人を見て、ちょっと心配になった。普段、体を動かさない人が、その場の雰囲気でついつい頑張り過ぎ、大けがをすることがあるからだ。
 10日は、わが地区の運動会。体力の衰え、日ごろの不摂生を十分に自覚し、無理をしないように気を付けたい。  (吉)

2006年09月01日

UDONはどんな味?

 香川のさぬきうどんをテーマにした映画「UDON」を見ました。映画の出来栄えは、もともと薄味だったものを濃厚な味にしようとあれこれ盛り込みすぎて失敗し、本来の味を台無しにしたような感じで、あまり感心できませんでした。しかし、この映画を見て香川に行ってみたい、さぬきうどんを食べたいと思った人も多いことでしょう。
 鳥取県西部を舞台にした市民シネマ「梨の花は春の雪」のキャストが決まりました。ケーブルテレビ局を通じて全国発信し、劇場上映も目指すとのこと。これを契機に、鳥取版の「UDON」が出現し、1人でも多くの人が鳥取に興味を持ってくれることを期待します。(学)