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大連芸術座と満映

 15日の文化面(9面)「ひと・アジア・歴史」で紹介された女優・藤川夏子。不勉強ながら、初めてその存在を知りました。戦前、満州国で結成された大連芸術座のヒロインとして活躍。大連芸術座は戦後日本の芸能の源流の一つになったといいます。
 大連芸術座とほぼ同時期に、満州映画協会(満映)がありました。満州国の国策映画会社で、当時の“王道楽土”“五族協和”を広めるための国策映画を制作していました。理事長には、大杉栄を虐殺したという甘粕正彦が就任。巨匠・内田吐夢監督、大スター李香蘭(山口淑子)、名プロデューサー・マキノ光雄ら大物映画人が所属し、彼らは戦後の日本映画に大きな影響を与えました。終戦後、日本に引き揚げてきた満映のスタッフを救済するためにつくられたのが東横映画、後の東映です。
 大連芸術座と満映―。昭和史の一断面が浮かび上がってきます。(学)

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