東京国際女子マラソン
東京国際女子マラソンは土佐礼子(三井住友海上)が優勝。シドニー五輪金メダリスト、高橋尚子(ファイテン)は尾崎朱美(資生堂)にも敗れ、3位に終わった。世界選手権の代表を懸けた土佐と高橋の対決が話題になったが、個人的にも高橋の走りに注目していた。
高橋は昨年、長年指導を受けていた小出義雄氏とのコンビを解消。専属の練習パートナーとチームQを設立した。「スタートラインに立った時点で、すでに勝負が決まっている」と言われるように、長距離ではレース前の練習が大きくものをいう。オーナーの立場、本当に厳しいことを言ってくれる人間が周囲にいない中、かつて小出氏とやったような密度の濃い練習ができるのか、気掛かりだった。
結果は、左ふくらはぎの故障も含め、今回の挑戦は失敗だったというしかない。ただ、日本の長距離選手、特に女子は実業団であっても、監督の強い管理下に置かれることが多い。髪はショートカットかおかっぱ。化粧気がなく、表情も乏しい…。そんな中、高橋の挑戦は貴重だと思う。
レース後の会見で、高橋は引退を否定。あくまでも北京五輪を目指すという。年齢的なものもあり、客観情勢は厳しい。が、心情的には、頑張れ、と声援を送りたい。 (吉)