城の話題相次ぐ
安土城の屏風(びょうぶ)探し、鳥取城の石垣研究、鳥取市の天神山に大規模な城跡発見―と、城の話題が続きました。城には白亜の天守閣、壮大な石垣などのイメージがありますが、戦国時代の城は土造りで天守閣も石垣もないものがほとんどです。秀吉の因幡攻めのときの鳥取城にも石垣はありませんでした。
歴史の話で困るのは、決定的な物的証拠がないことです。安土城にしてもいくつかの復元案はありますが定説はありません。発掘すれば分かるというものでもなく、蘇我氏の屋敷跡が見つかったという記事も最近掲載されましたが、「その可能性が高い」というだけで確実ではありません。
「白か黒か」をはっきりさせないと駄目という立場からすれば、何とあいまいなことをやっているのだろうと思われるかもしれませんが、さまざまな説を出すことで歴史の面白さが広がります。研究や議論を重ねているうちに真実の姿が見えてきます。そのまま放置していたら、永久に分かりません。(学)