謎の万代寺遺跡4
八上郡衙跡とされる万代寺遺跡から1キロ足らずの八頭町土師百井の山すそに、国史跡の土師百井廃寺があります。上の写真はその礎石群で、中央下部に見える穴が塔の心礎です。三重塔があったと推定されています。
ここから出土した瓦は、万代寺遺跡から見つかった瓦と同じものだったことから、八上郡の郡司だった豪族が、八上郡衙と同じころに建てた氏寺(八上郡の郡寺)だったのでしょう。
廃寺からは八頭町の平野部が見渡せます。ここは古くから国中(くんなか)平野と呼ばれています。因幡国のほぼ真ん中にあるので、この名がついたと思われます。
土師百井廃寺や万代寺遺跡は、国中平野の中央部に位置します。平野を一望できる高台にそびえる土師百井廃寺の華麗な七堂伽藍(がらん)、その近くには日本一大きな八上郡衙がその威容を誇る―。古代八上郡の栄華がしのばれます。
なお、写真の中央奥に見えるのが、前回のブログ「謎の万代寺遺跡3」でも紹介した因幡富士の猫山です。この山は国中平野のどこから見ても美しい姿が拝める「国中富士」です。(学)