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2007年09月28日

謎の万代寺遺跡4

hajimomoi.JPG 八上郡衙跡とされる万代寺遺跡から1キロ足らずの八頭町土師百井の山すそに、国史跡の土師百井廃寺があります。上の写真はその礎石群で、中央下部に見える穴が塔の心礎です。三重塔があったと推定されています。
 ここから出土した瓦は、万代寺遺跡から見つかった瓦と同じものだったことから、八上郡の郡司だった豪族が、八上郡衙と同じころに建てた氏寺(八上郡の郡寺)だったのでしょう。
 廃寺からは八頭町の平野部が見渡せます。ここは古くから国中(くんなか)平野と呼ばれています。因幡国のほぼ真ん中にあるので、この名がついたと思われます。
 土師百井廃寺や万代寺遺跡は、国中平野の中央部に位置します。平野を一望できる高台にそびえる土師百井廃寺の華麗な七堂伽藍(がらん)、その近くには日本一大きな八上郡衙がその威容を誇る―。古代八上郡の栄華がしのばれます。
 なお、写真の中央奥に見えるのが、前回のブログ「謎の万代寺遺跡3」でも紹介した因幡富士の猫山です。この山は国中平野のどこから見ても美しい姿が拝める「国中富士」です。(学)


2007年09月24日

戦国時代

 センバツの第一関門となる秋季鳥取県高校野球大会の前期戦が終わり、ベスト4が出そろった。4校のうち八頭、鳥取西、鳥取工の3校が東部勢で、残りの1校が西部勢の米子松蔭。大会が開かれている中部地区の野球関係者には、地元勢が1校も残らない寂しい結果となった。
 さて、ここまでの戦いで感じるのは、各校の力が接近してきたのではないか、ということ。以前は、(1)1回戦突破も難しいチーム(2)組み合わせに恵まれればベスト8まで行けるチーム(3)コンスタントにベスト4以上が狙えるチーム(優勝が狙えるチーム)の3グループに大別できたが、今回は(1)と(2)のグループの差がほとんどなくなり、(2)と(3)の差も以前ほど明確でなくなった感じだ。
 下位チームが力をつけて全体に底上げされた結果ならいいが、上位校の力が落ちてきたとすれば問題だ。いずれにしろ県の高校野球界は戦国時代。どこが勝ち上がっても不思議ではない時代がしばらく続きそうだ。 (吉)

2007年09月20日

地域医療の未来

 それにしても季節外れの厳しい残暑ですね。今夏の猛暑を思い出すほどの暑さで、天気図はまさに夏の気圧配置です。読者の皆さん、ぜひご自愛ください。
 さて、本日の1面では年間企画「いのち見つめて」の第5部が始まりました。隔月の掲載で、今回のテーマは「転換期の高齢者医療」です。高齢者を取り巻く医療制度は大きく様変わりしようとしています。そんな中で、私たちは安心して老いることができるのか。後期高齢者医療や療養病床再編の動きなどに迫ります。専任の記者を配置し、1年かけて地域医療の最前線を取材しています。その成果をぜひご一読ください。(仁)

2007年09月18日

議員報酬

 本日(18日)付20面のトップ、「市町村議員の報酬は高いか低いか」が論議を呼んでいます。記事は市部に比べて格段に低い町村議員の報酬や期末手当に焦点を当てましたが、読者からは「鳥取市など市議の報酬が高すぎないか」との問題提起をいただきました。「期末手当は報酬の5カ月弱。こんなボーナスを出せる企業はない」「ごみ袋の有料化や公共料金の値上げなどで市民に負担を強いていながら、議員がぬくぬくと生活しているのはおかしい」との怒りの声でした。
 確かに、合併しなかった町村では議員の報酬もカットされましたが、市議については「高すぎる」というのが庶民の感覚でしょう。米子市議の報酬問題が論議を呼んでいますが、他市の場合はどうでしょう。適正な額はいくらなのか。市民を巻き込んだ論議が必要です。(M)

2007年09月14日

謎の万代寺遺跡3

nekoyama.JPG
 写真は猫山(因幡富士)です。変わった名前ですが中世、山城のふもとにあった城主の居館のことを意味する「根小屋(ねごや、ねこや)」という言葉が名前の由来ではないでしょうか。
 猫山のふもとには「殿」(八頭町郡家殿)という地名があり、因幡志では城主の居館があったのでこの名が付いた、としています。「根小屋」が猫山という山名の由来になった可能性は高いと考えます。
 「出雲国風土記」には、郡衙から肉眼で見える範囲に神奈備山が必ず一つあったことが記されています。風土記のような古代の文献がほとんど残っていない因幡では、どれが神奈備山だったのか分からなくなっていますが、八上郡衙のすぐ東にそびえ、富士山のような猫山は八上郡の神奈備山の資格十分です。(学)

2007年09月13日

中心市街地活性化、鳥取市の場合

 朝から、鳥取市中心市街地活性化協議会なる会合に出席してきました。鳥取市が策定した計画案に対して意見書を取りまとめるいう会合なのですが、運営委員として春から意見交換会に出席してきました。本当にまちがにぎやかになるような最終案を期待していたのですが、出てきた案は当初案とほとんど変わることなく、既存の計画を取りまとめただけの机上のプランで、期待感も面白みも乏しいものでした。
 鳥取市は本当にこんな計画で市街地に人が集まって、活性化すると考えているのでしょうか。「市は主として公共的な都市基盤の整備を行うもので、その他の分野については基本的に民間が担い、意欲ある人に市が支援するものである」という認識も、間違っているとはいえないまでも、まちづくりを考える当局の発想としては当事者意識が薄いと感じます。机の上に座っているだけでは市民の望むまちづくりはできないでしょう。
 これまでの会合で出た意見も実質的に反映されず、意見書の修正にも制約があり、しかも午後からは市長に報告するというアリバイ作りのような会合だっただけに、午前中の会合だけで疲れきってしまいました。こんなことで鳥取市は本当に大丈夫なのでしょうか。(仁)

2007年09月11日

職を賭す

 臨時国会がきのう開会しました。「ねじれ国会」とか「逆転国会」とか言われ、特にテロ対策特別措置法の延長問題が政局に大きく影響しそうです。安倍首相はテロ特措法延長に「職を賭す」と発言。さまざまな憶測を呼んでいます。
 民主の反対で延長が実現しなかったらどうするのか。「内閣総辞職」か「解散総選挙」か。各党とも総選挙もありうるとして、候補者擁立に全力を挙げています。鳥取県でも民主が2区で湯原俊二県議の擁立を決定。残るは1区の人選です。年金問題が政治とカネの問題も今臨時国会の焦点で、目が離せない論戦が期待できそうです。(M)

2007年09月10日

高校野球

 22日に開幕する高校野球秋季鳥取県大会の組み合わせが決まった。春の選抜大会の第一関門。近年、県勢は選抜出場を逃しているが、公立校として11年ぶりに夏の甲子園を制した佐賀北のように、鳥取県勢もやればできるはずだ。
 さて、秋季大会では、どんなドラマが繰り広げられるのか。本紙でも12日から順次、参加24校の横顔を紹介する。お楽しみに。(吉)

2007年09月07日

謎の万代寺遺跡2

mantaiji.JPG
 写真は万代寺遺跡の現況です。左に見えるのが八頭高校の体育館で、その手前にあるビニールハウスの辺りから右側にかけての一帯に、大規模な役所跡が見つかりました。発掘調査後に埋め戻されたので、遺構は地中です。
 現地には、遺跡の存在を示す案内板など何もなく、すごい遺跡があるなど誰にも分かりません。これでは日本一大きな古代の郡衙跡という看板が泣きます。何とかならないものでしょうか。
 写真の中央奥に見えるのが猫山です。万代寺遺跡の東にある山で、富士山に似た姿から「因幡富士」の別称があります。古代には、富士山と同タイプの山を神奈備山(かんなびやま)と呼び、神が鎮座するありがたい山として崇敬しました。猫山は、かつての八上郡の神奈備山ではないかと、私は見ています。(学)


2007年09月04日

普段通り

 陸上の世界選手権大阪大会が終わった。日本勢のメダルは女子マラソンで土佐礼子が獲得した銅一つだけ。期待された選手の予選敗退が続くなど、不振を極めた。
 日本選手の今季の記録を見れば、マラソンを除いてランキング上位は男子ハンマー投げの室伏広治くらい。もともと多くを期待するのが無理だった、という冷めた論調がある一方、地元開催のプレッシャーが選手のコンディションに影響した、との見方もある。
 過去には、メダルが期待された女子マラソンの選手が、より軽量な、素足に履くタイプのシューズを本番で使い、まめをつくって入賞を逃した例がある。普段通り、靴下の上に履くタイプのシューズを使っていたらどうだったか。確認のしようはないが、靴下を履くタイプのシューズの方が、まめができる可能性は低かっただろう。
 大きな大会になるほど、いつもとは違うこと、より効果が上がりそうなことをやってみたいものだが、現実には逆効果になることが多い。むしろ、いかに普段と同じ状況をつくるか、が大切で、今回の日本選手団のように、地元開催で過度に注目され、宿舎周辺の散歩もままならない状態では、力を発揮するのは難しかったろう。
 9日には、大相撲の秋場所が始まる。横綱・朝青龍の不在もあり、新大関の琴光喜には想像以上に大きなプレッシャーがかかるだろう。が、世界陸上での日本選手の二の舞は避けたい。気負うことなく、自然体で普段通りの相撲を心掛けてほしい。 (吉)

ごみ有料化

 鳥取市で来月から家庭ごみの有料化がスタートします。きのうから新しい指定袋の販売がスーパーで始まり、主婦が買い求めていました(本日付21面参照)。
 ごみ出しをしている身にとって、痛感するのは可燃ごみではなく、プラスチックごみの多いこと。あらゆる商品にビニール袋、トレイなど燃やしてはならない包装がしてあり、消費者が減らそうと思っても、どうしようもありません。あるファストフードは包装をすべて紙にし、ごみ減量化に貢献しています。まず、メーカー側がプラスチックを減らす努力をすべきではないでしょうか。子供のころ、買い物かごを提げた母親と近くの八百屋に買い物に行った思い出がありますが、当時の包装はすべて紙。何の不都合もありませんでした。
 地球温暖化を防止するには、化石燃料の消費を減らすことが第一。見てくれの包装より、中身で勝負してほしいですね。(M)