謎の万代寺遺跡 12
万代寺遺跡(八上郡衙跡)のある八上郡を考える上で「新編八頭郡誌(1)ふるさとの歴史・上」は、見逃すことのできない本です。
同書によれば、古代因幡の八上、法美、高草、気多など七つの郡のうち、面積、人口、神社や寺院の数などいずれも八上郡が最も多く、八上郡の豪族の勢力の巨大さが推測される。因幡の古代史は、国庁が置かれた法美郡を中心に語られることが多いが、こういう法美郡中心史観は見直されるべきだ、としています。
私も全く同感です。このような歴史的背景がなければ、万代寺遺跡の大きさは理解できません。
さらに気になるのは、鳥取市国府町(かつての法美郡の一部)にある因幡国庁跡です。正殿や後殿の規模が、八上郡衙跡に比べると小さいのです。郡衙よりも小さな国庁! 何を意味しているのでしょうか。(学)