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たらい回し?

 最近、病院が受け入れを拒否して患者が死亡したというニュースをよく目にします。「たらい回し」などと批判されたりしています。自分や家族が同じ目にあったら、と思うとぞっとします。でも、これってどうなんでしょう。受け入れない病院だけが悪いのでしょうか。「医師を配置しない職務怠慢な病院のせい」なのでしょうか。中にはそんな病院もあるのかもしれませんが…。
 患者受け入れ拒否の根本的な原因は、深刻化する医師不足や二次救急病院の減少などだと思います。医療機関のモラルなんていう次元を超えています。問題の解決を個々の病院や医師の努力に求めることは意味のないことでしょう。
 産科・小児科・救急医療を中心に「医療崩壊」が各地で社会問題化しています。一方で、病院側には「経営の効率化」が求められていると聞きます。医療の分野に「効率」や「利益」を持ち込む考え方には賛同できません。
 病院や医師は理念と現実のはざまで苦しんでいるのではないでしょうか。決して病院側の味方をしているのではありません。社会全体で考えなければならない問題なのです。
 「暫定税率」が関心を集めています。もちろん道路整備は必要でしょう。でも、少子・高齢化が進む社会では、命や健康にかかわる医療・福祉や、人間形成にかかわる教育のインフラも、それ以上に充実させてほしいのです。悲しいニュースを繰り返さないために、国、自治体、関係機関、市民が知恵を出し合うときです。(周)

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