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決断できる人、できない人

 毎日のように、出版社から書籍が送られてくる。大手出版社の新刊本から自費出版のものまでさまざま。書評掲載や取材依頼の丁寧な文書も添えられている。
 残念ながら、そのすべてにじっくり目を通す時間はないが、最近、一冊の本に目が留まった。「トップの決断力」(週刊ダイヤモンド編集部・編)。国内大手企業のそうそうたるリーダー47人が、どのように最大の危機を乗り越えたかを語っている。
 「難局は、乗り越えるからこそ鍛えられる。人間にとって肥やしのようなもの」
 「ピンチを『使命感』に置き換えることが、危機を乗り切る最良の方法」
 「人も会社も、追い詰められてこそ知恵が生まれる」
 「モットーは『考動』。とことん考え抜き決めたら、待ったなしに走れ」
 「目の前の峠を越えよ。実力があれば、そのうちチャンスが巡ってくる」
 迷いと不安、混沌(こんとん)とした現代社会だからこそ、その一言一言が心に響く。
 困難なことは先送りして、なかなか決断できない日本の政治。危機管理意識に欠ける中央官庁…。「自分で解決しなければならない」と考える人間と、その場を取り繕うことだけにきゅうきゅうとして責任を取らない人間。この差は何なのだろう。(周)

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