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30年前の夏

 1978(昭和53)年ですから、もう30年もたつのですね。夏の甲子園のテレビ中継に家族で食い入るように見入った記憶があります。鳥取県代表の倉吉北は強豪で鳴らした東東京代表の早稲田実業と初戦で激突しました。試合前は相手が相手だけにあきらめムードでしたが、違いました。初回に2点、2回に1点を入れ、3-0とリードしたのです。その後、早実が2点を返し、3-2に。エースの松本投手が苦しそうに口をあけながら、セットポジションで投げ続けます。「もうだめだ、追いつかれる」。そんな思いで画面を見つめていましたので、勝った瞬間は信じられませんでした。確か、テレビのアナウンサーが「人口が最も少ない鳥取の代表が東京の高校を破りました」とコメントしていたのを覚えています。今夏の甲子園に出場する鳥取西の相手が前評判の高い木更津総合(東千葉代表)に決まった時、なぜか30年前の「奇跡の勝利」を連想してしまいました。相手が優勝候補とされる強豪だからでしょうか。前回が60回大会で、今大会が同じく節目の90回大会だからでしょうか。むちゃくちゃな根拠ですが、奇妙な符合があるので「あの時の再現」を期待してしまうのです。(理)                                                                                                                                                   

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