打撃
体が出来上がっていない子どもに「ボールを呼び込んで打て」と指導しても、バットの根っこに当たったり、打球が詰まってしまって、なかなかうまく打てない。結局「ボールを前でたたけ」と教える傾向が強くなる。
これがあまりよろしくない結果を招いているとの指摘がある。
鳥取の高校野球の最大の弱点は打撃。強打を誇った今夏の鳥取西も、甲子園ではボールになるスライダーの見極めに苦しんだ。あとひと呼吸、ボールを長く見られるかでどうかで勝負は分かれる。専門家は「鳥取からは好投手がよく出ると言われるが、打撃の質が違うから。いいボールは打てない打ち方になっている」と分析する。
ミートポイントが前さばきになり過ぎると、ボールの見切りが早くなって球の変化に対応できず、しかも強い打球が打ち返せなくなるとの指摘だ。これは他県の選手とのパワーの差とかいう問題ではなく、小さいころから染みついた打撃感覚が影響しているのかもしれない。
子どものうちは、たとえ出合い頭でもボールをかっ飛ばす喜びを味わうことは大切だと思う。でも、体力がついてきた段階で、選手も指導者も考え方をスパッと切り替えて打ち方を改める必要がありそう。打てないという明らかな結果が出ている以上、早急に手を打たないと。(ほ)