世界遺産登録は、手段
内容の厳選で世界遺産ブームに急ブレーキがかかっています。そのあおりで三徳山の登録も難しい状況になりました。ただ、三徳山の価値見直し運動は、これからが正念場ではないでしょうか。
今後の展開は①目標喪失で熱意が薄れて調査が先細りになる②目標喪失で世論の反発が高まりこれまで同様の予算拠出が難しくなる③歯を食いしばって世界遺産を目指して調査研究を続ける④世界遺産にこだわらず地域の資源として調査研究を続けていく―などが想像されますが、あらためて「なぜ、三徳山の世界遺産登録を目指すのか」が問われるのではないでしょうか。つまり、世界遺産への登録はあくまで手段に過ぎず、三徳山の価値を人々に理解してもらい後世に大切に伝えていくのが目標のはずです。石見銀山は世界遺産の「せ」の字もないころから、地元が盛り上がり、研究を深めていました。神社仏閣城郭遺構の学術研究はまちづくりの方向性と一致しない限り放置されることが多いもの。せっかく盛り上がった運動をしぼませてほしくないのです。(閑)