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2008年10月31日

ロングラン駆け込み需要

 麻生首相が3年後の消費税導入を明言しました。併せて、住宅ローン減税もです。何やら、住宅の超ロングランの駆け込み需要を狙ったような感じですね。3年間を「駆け込み」と表現するのはおかしいのですが、事実、ある記者の友人は5年後に実現しようとしたマイホームの計画を前倒しすることにしたそうです。ところで、首相は会見でこうも言いました。行政改革をやって景気が回復してから、増税を…。追加経済対策の内容は詳細に発表されましたが、増税の前段になる行革の内容はまだです。消費税ばかりに目が行きがちですが、その前に行革の内容をしっかり吟味したいものです。(理)

2008年10月29日

地道にウオッチ

 衆院解散は先送りされ、総選挙は来年以降に行われることになりそうです。選挙時期はこれまで、首相周辺や与党幹部を発信源に10月末、11月中などと想定され、活字になったり電波に乗ったりしましたが、麻生首相は株価の暴落をはじめとする経済危機への迅速な対応の必要性を強調、年内総選挙の見送りをあす、正式表明する見通しです。選挙時期の先延ばしの背景に、自民党が行った世論調査(投票動向調査)結果の低迷があると指摘されていますが、さまざまな情報を媒介に空中戦が繰り広げられたこの一、二カ月でした。選挙までの期間が延びることが選挙結果にどんな影響を及ぼすのか、選挙時期同様に見通すのは難しく、鳥取1、2区の候補や陣営の地道な動きを、それこそ地道にウオッチしていきたいと思っています。(圭)

2008年10月28日

カメ

 秋の気配が深まり、朝などはパジャマの上にもう1枚羽織らないと寒いほど。起きると朝刊を取りに出るのが日課だが、途中にあるミドリガメの水槽の前を通っても、コトリともいわなくなった。夏の間は、えさをもらおうと、うるさいくらいガラス面をがりがりと引っかいていたくせに。
 見れば、皿にはえさが残り、3匹とも隅にうずくまって動かない。そろそろ冬眠の準備に入ったようだ。
 北向きの部屋に水槽があるせいか、冬眠から目覚めるのも5月に入ってから。1年の半分は眠っている勘定だ。
 なんともうらやましい。そう思うのは、毎日が忙しいためか、それとも朝の寝床が心地よいからか。(吉)

合併から4年

 平成の大合併が本格的にスタートしてはや四年が過ぎました。先行して合併した全国の市町村では一巡目の首長選挙が行われています。中でも現職が落選した安来市長選と現職が苦戦した南部町長選には驚きました。背景には旧市町単位の思惑など合併の後遺症もちらほらあるようです。合併したとはいえ、地域に対する意識は色濃く残っているのでしょう。今日は鳥取市鹿野町出身の女性がミスワールド日本代表に選ばれたニュースが紙面を飾りました。見出しにはしっかりと「鹿野」の文字が。旧鹿野町出身の記者は鼻高々です。「やっぱり、鳥取じゃなくて、鹿野が美人の産地だ」。周辺は大爆笑。いまや合併して鳥取市鹿野町なのですが、鹿野というカテゴリーには敏感に反応してしまうのですね。朝の編集局のほほえましいひとコマでした。(理)

2008年10月27日

好アシスト?

 あまり期待をかけるとよろしくないと言われるかもしれませんが、鳥取城北がセンバツに近づきました。夏に悔しい思いをした2年生がたくさんいます。ナインに期するものはあると思いますが、とにかく平常心で。「勝つと思うな、思えば負けよ」です。
 準々決勝の邇摩戦は圧勝でした。なぜか、と思いを巡らすと、意外と1回戦の鳥取東戦が効いたのかも。邇摩は鳥取東から15四死球ももらい、8イニング得点なしの4安打。これではバッティングが崩れても仕方がない。おまけに九回に反撃されて、次の試合へのムードがつくりにくかったはず。こういう試合で鳥取東が勝ってしまえば面白かったのですが…。でも、鳥取城北への好アシストにはなったようです。
 倉敷工は戦前から作陽などとともに優勝候補の一角に挙げられていました。いい試合が見たい。これが率直な思いです。(ほ)

うれしい上方修正

 金融危機の直撃で各企業の中間決算が下方修正の連続です。そんな中でうれしい上方修正がありました。境港市の水木しげるロードです。25日の発表では早くも昨年の入り込み客147万人をクリア。160万人だった年間の目標入り込み客数を10万人増の170万人に上方修正しました。ロードの魅力は何といっても「無料のテーマパーク」である点です。テーマパークは入場料、アトラクション料など高額なケースが多いのですが、水木ロードはそこに行くだけで「妖界」が十分楽しめるのだから、不景気にもかかわらず人が集まるのも納得です。この人気で連想されるのは、携帯電話でしょう。本来は高額な機器の携帯電話が爆発的に普及したのは、機器が実質「無料」だったからです。それを考えればロードの人気はまだまだ伸びるでしょう。ここ数年のうちに200万人が見えるかもしれません。(閑)

J2へ連れて行って

 本日(27日)付本紙22面にタイトルの見出しが躍りました。J2昇格を目指すガイナーレ鳥取。ホームで強豪を破り、3連勝。J2昇格条件の4位以内にあと一歩と迫る勝ち点1差の5位に浮上しました。
 スタジアムに行かなくても、ケーブルテレビの生中継で応援した県民も多かったのでは。あと5試合。うちアウエーが4試合と厳しい日程が続きますが、11月末にはJ2昇格の朗報を期待したいと思います。本紙も全試合に記者を派遣し、ガイナーレの戦いぶりを紙面で紹介する予定です。
 J昇格の3つの条件のうち、観客動員数はすでにクリアしました。残るは成績と財務面。チームも県民も正念場となっています。(M)

2008年10月20日

内閣支持率

 共同通信の世論調査で内閣支持率は42.5%と麻生政権発足時よりさらに6ポイント下がりました。しかも不支持の理由のトップが「経済政策に期待がもてないから」。「解散総選挙より経済対策」を訴えてきた麻生首相には厳しい調査結果となりました。
 総選挙の日程は11月30日が有力となっていますが、こうした世論の声をどう受け止めるのか。金融危機はまだまだ底が見えない状況の中で、選挙に打って出るのか。混沌としてきました。
 昨日行われた安来市長選で自民支部と公明党などの推薦を受けた現職が落選しました。鳥取県南部町長選では保守系現職が当選したものの苦戦しました。有権者の政治意識が大きく変わろうとしてることを実感しています。世の中の流れをしっかりと把握して、選挙報道していきたいと思います。(M)

2008年10月18日

世界遺産破壊

 先日、テレビで世界自然遺産・屋久島の惨状のリポートがありました。観光客がどっと訪れ、縄文杉を傷付ける心ない行為。トイレの排泄物の処理に困り、人力でふもとに降ろしている始末。入山料の徴収や入山制限も必要となっているとのことです。
 2年前、同じく世界自然遺産に指定された北海道の知床半島を訪れました。学生時代以来、25年ぶり。ウトロから知床五湖まで快適なハイウエーが通り、秘境のイメージは一変。かつて原生林に囲まれていたユースホステルは道路脇に無残な姿でたたずみ、エゾシカが行き交う車をじゃまそうに見つめていたのが印象的でした。
 観光は地域活性化の大きな柱ですが、肝心の世界遺産が破壊されては本末転倒。オンリーワンの世界自然遺産と観光をどう調和していくか、大きな課題です。
 個人的には世界自然遺産として十分の価値があると評価している鳥取砂丘など山陰海岸。いま、「世界遺産の地質版」とされる世界ジオパーク(地質公園)の候補入りが期待されています。指定されれば、観光振興の起爆剤になることは間違いありません。しかし、世界遺産・白神山地や鳥取県の大山のブナへの落書き、鳥取砂丘の落書きなどが大きなニュースとなっています。観光振興策とともに、山陰海岸の自然を守る対策も今から考えておかなくてはならないと思います。(M)

2008年10月15日

4回目の天引き

 後期高齢者医療制度の保険料の四回目の年金天引きが15日から始まりました。新たな天引きの対象者は本年度、一人当たり年額2000円を負担することになり、今月、12月、来年2月の3分割で引き落とされることになります。目先の金額の多い少ないだけではなく、天引きというスタイル、将来負担の不透明さ、仕組みの複雑さといった問題点がお年寄りを不安にさせています。
 解散総選挙の時期が分からなくなっていますが、この制度の再設計について、大いなる政策論争を期待しています。(圭) 

2008年10月11日

阪急が阪神の応援セール

 ひと昔前のプロ野球ファンならびっくり仰天です。何せ阪急が阪神タイガースにちなんだセールを11日から展開するのですから。リーグは違えど、阪急はブレーブス、阪神はタイガースとプロ野球球団を持っていたのですが、かつてのライバルも今は昔。同じグループになりました。こんな現象が起きるのも、激動する経済のなせるわざでしょう。最近の新聞の一面は金融危機一色で、まるで経済専門紙のようです。きょうは東証の暴落と並んで高島屋と阪急、阪神両百貨店を擁するエイチ・ツー・オーリテイリングの統合の見出しが大きく躍っています。高島屋は米子市にも店舗があるだけに、われわれにとっても非常に身近なニュースです。年金問題など老後に対する不安が増幅していますが、現在は投資で老後資金を増やすのは難しい状況です。とはいえ、空前の低金利とくれば貯蓄の利子にも期待できません。当然、自己防衛のために消費を減らします。人口減少もあります。百貨店は経営的に苦しくなり、体質強化のために、統合を進める。負の連鎖が断ち切れません。統合は3年以内が目安です。3年後の秋、今度は高島屋で「阪神タイガースセール」があるのかもしれません。(閑)

2008年10月10日

基礎研究

 ノーベル物理学賞、化学賞受賞に続いて、本格的な再生医療につながる万能細胞研究と日本人研究者のレベルの高さが示されました。しかし、ノーベル賞の2人は米国での研究。とくに基礎研究への日本の支援体制は乏しく、頭脳の国外流出があらためて浮き彫りとなりました。
 鳥取県での世界レベルの科学研究はどうか。まず浮かぶのが鳥取大学の砂漠緑化技術。そして氷温技術。最近では鳥大の鳥インフルエンザ研究、鳥大と日本きのこセンターのキノコ研究などが挙げられます。いずれも人類に貢献する重要な研究ばかりで、国などはもっと支援を厚くしなければなりません。すぐには結果が出ないが、基礎研究の積み重ねが重要であることが今回のノーベル賞ラッシュではっきりしたと思います。鳥取県からも将来、ノーベル賞受賞者が出ることを夢見ています。頑張れ、鳥取の研究者たち!(M)

2008年10月08日

日程にやきもき

 衆院の解散日程が定まらず、鳥取1、2区の各陣営はやきもきしているようです。力の入れ加減、ピークをどこに持っていくか。五輪に臨むアスリートではありませんが、スタッフも含め、目標期日が決まらないのはつらいもの。落ち着かない日々でしょう。われわれ報じる側も中だるみに陥らないよう話題を提供していこうと思います。(圭)

食の安全

 農薬入りのギョーザに汚染米、そしてメラミン菓子―。食品の汚染や偽装が止まりません。ギョーザを除けば、大きな健康被害は出ていないようですが、「何を信じたらいいの」というのが、消費者の正直な気持ちではないでしょうか。
 コンビニなどに毒入りの菓子を置き、大量消費時代の食の安全の危うさを社会に突きつけたのが、グリコ森永事件。グリコの社長を誘拐して身代金を要求するなど、かなり荒っぽいこともしましたが、菓子に「毒入り危険」と書くなど、消費者の安全にはそれなりの配慮をしていました。
 さて、今回はどうでしょう。いずれも企業内部の犯行。しかも、消費者の安全は二の次で、利益を最優先している点が気になります。グリコ森永事件より悪質。そう感じるのは筆者だけでしょうか。(吉)

2008年10月06日

駅伝・マラソンシーズン

 駅伝・マラソンのシーズンに入りました。境港市での「きたろう駅伝」に続いて、昨日は鳥取県中部で「日本海駅伝・くらよし女子駅伝」が行われました。男女とも都大路常連の強豪校が参加し、全国注目の駅伝としてすっかり定着しました。11月8、9日は伝統の米子―鳥取間駅伝。大学駅伝、国際マラソン大会も目白押しで、陸上ファンにはこたえられない季節となりました。
 粘り強い県民性もあって、長距離では多くの名選手を輩出した鳥取県ですが、最近の成績は今ひとつ。テレビに映る機会も減りました。選手強化は一朝一夕にはいきません。長期の強化策を着実に積み重ねて、再び県民が沸くレースを展開してほしいですね。第二の森下、山下の登場を心待ちにしています。(M)

2008年10月02日

―の示すもの

 2日の天気予報欄で、米子の天気に「―」が入っています。1日から米子測候所が無人化されたのが理由です。何やら寂しさを感じます。例えば、国立公園・大山の初冠雪宣言は、測候所からの目視が基準でした。大山のスキー場関係者から「初雪降る」との報が入っても、天気が悪くて目視できないので初冠雪の宣言は出せない―という測候所の返答を懐かしく思い出します。そんなエピソードもこれからはありません。桜の開花宣言もなくなります。無人化は行政改革の一環で、機械による気象観測は続行されます。無駄を省くという点でそれはそれで正しいのでしょうが、一方では地方の切り捨ても感じられ、思わずため息をついてしまうのです。(理)

2008年10月01日

『海を見ていたジョニー』

 五木寛之さんの小説を学生時代に何冊か読みました。『海を見ていたジョニー』はその中の一冊。黒人のジャズマンを描いた作品です。心の美しい人にしか良い演奏はできない。そんな物語です。文庫本のジャケット(海沿いの光景の中にトランペットが写っている)に引かれ、手に取りました。最近は人生のありようをつづった作品で広い年齢層の支持を得ている五木さんですが、かつての青春小説も心に響くものが多かった。ロシアを舞台に新聞社の外信部記者が活躍する『蒼ざめた馬を見よ』にも引き込まれました。二十歳のころ、ずいぶん前の話ですが…。
 さて、五木さんは本紙に小説『親鸞』を連載中です。昔の作品を思い出しながら、作家としての幅の広さを感じます。五木さんは親鸞像にどう迫っていくのでしょう。きょうから欄と文字が大きくなりました。ぜひお読みください。(圭)