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世界遺産破壊

 先日、テレビで世界自然遺産・屋久島の惨状のリポートがありました。観光客がどっと訪れ、縄文杉を傷付ける心ない行為。トイレの排泄物の処理に困り、人力でふもとに降ろしている始末。入山料の徴収や入山制限も必要となっているとのことです。
 2年前、同じく世界自然遺産に指定された北海道の知床半島を訪れました。学生時代以来、25年ぶり。ウトロから知床五湖まで快適なハイウエーが通り、秘境のイメージは一変。かつて原生林に囲まれていたユースホステルは道路脇に無残な姿でたたずみ、エゾシカが行き交う車をじゃまそうに見つめていたのが印象的でした。
 観光は地域活性化の大きな柱ですが、肝心の世界遺産が破壊されては本末転倒。オンリーワンの世界自然遺産と観光をどう調和していくか、大きな課題です。
 個人的には世界自然遺産として十分の価値があると評価している鳥取砂丘など山陰海岸。いま、「世界遺産の地質版」とされる世界ジオパーク(地質公園)の候補入りが期待されています。指定されれば、観光振興の起爆剤になることは間違いありません。しかし、世界遺産・白神山地や鳥取県の大山のブナへの落書き、鳥取砂丘の落書きなどが大きなニュースとなっています。観光振興策とともに、山陰海岸の自然を守る対策も今から考えておかなくてはならないと思います。(M)

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