鳥取県庁と現場主義
久しぶりに鳥取本社で仕事をすると、やはり県庁を抱えているだけに、情報の発信量の多さを感じます。県政記者をしていたときも、毎日の配布資料を〝さばく〟のが大変だったことを思い出します。
片山知事による県政改革の中で情報公開が進み、報道機関への「資料提供」も多くなりました。その情報は新聞やテレビを通して県民に伝わります。県民の「知る権利」に応えることにもなります。
しかし、その多くは〝県庁発〟の広報的なもの(パブリシティ)だったように思います。よって県庁の記者室にいると、「いい情報」に囲まれて仕事をしている自分がいます。
ところが、出先(中部本社や西部本社)に出て、実際に取材をしてみると、問題点や不満の声をたびたび聞くようになります。県庁情報との〝ギャップ〟を抱えて仕事をしている自分がいました。
片山知事が就任直後に言った言葉に、「県庁というフィルターを通すとすべてうまくいっているように思えてくる」があります。これは名言。だから、現場主義が大事なのです。われわれ記者も。
20日付の本紙に、雇用環境が悪化する中、県職員が県内の事業所を訪問し、経営や雇用状況を聞き取るとともに雇用維持を求めていくとの記事が載りました。ここで耳にする意見ほど大事なものはないと思います。県庁から現場へ、これからもこの姿勢で。それでこそ「県民と共に歩む」平井県政が花開くのでは。(鵜)