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2009年02月26日

初心にカエル

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 わが社の暗室を閉めることになりました。

 デジタルカメラが定着し、フィルムカメラが取材現場から姿を消したのはかなり前のこと。使われなくなった暗室はここ数年、運動班の資料置き場になっていました。

 フィルム現像機やモノクロ写真時代に使っていた焼き付け機をいよいよ片付けて、暗室を報道資料の書庫につくりかえます。

 モノクロ写真の焼き付けは写真撮影と密接にリンクする作業です。絞りと露光時間による光量の調整一つで出来上がる写真の表情が大きく変わりますし、構図変更やトリミング次第で印象ががらっと違ってきます。先輩記者に技を一から教わり、薬剤のにおいが漂う暗闇に長時間こもって何度も練習したものでした。

 写真の腕前がピカイチだった大先輩が社を去ることになりました。

 写真の「いろは」を教わり、負けずにいい写真を撮りたいとずっと思ってきました。

 便利なデジタルカメラになっても、写真の基本は暗室を使っていたころと何も変わりません。一番大切なのは事前の準備。何日も前から撮影現場を確認して、写真のイメージを膨らませたり。技術だけでなく、そんな姿を見て、学ばせてもらいました。

 ということで、初心にカエル。教わった「基本」を大切にしたいと思います。(ほ)

レベル低下?入賞にも複雑

 小学生対象の子ども会対抗・校区卓球大会に、地域の子どもたちを引率して参加しました。予選ブロックの総当たり戦で全勝し、決勝トーナメントで三位に入ったわがチームは、春休み前にある豊岡大会への出場権を得ました。「三位?たいしたことないがな」と思うことなかれ。控え選手三人を含む八人の登録選手全員が女子でしたから、順位以上に満足感があります。
 伝統の子ども会行事。サッカーや野球の練習が忙しいとかで十数人いる五、六年男子が全員不参加表明した時は内心穏やかではありませんでした。それなら〝素人女子集団〟でやってやろうと、開き直って挑戦。無欲の勝利でした。最初から、男子相手に勝てるわけがない、一勝すら難しいと、高をくくっていたわたしが間違っていました。
 それにしても、全体のレベルが低かったのは確か。豊岡は二〇〇六年秋の「のじぎく兵庫国体」の卓球会場にもなり、卓球ブームを予感した時期もありましたが、それも勘違いだったのでしょうか。
 かつて〝卓球遊び〟は冬の風物詩でした。毎日のように遊びながら練習し、その流れでこの校区大会に臨んでいました。クラブチームに所属するわけでもないのに、やたらと強い子もいました。公民館にある卓球台はその名残です。
 さあ、また子どもたちの練習に付き合わなくてはなりません。校区代表として恥ずかしくない試合をするために。(雲)

離婚って普通のこと?

 境港市で開かれたある会議でのこと。出席した学校の先生が「うちの学校では母子家庭の子どもが四人に一人」と発言されたのを聞いて驚いた。もちろん死別などもあるのだろうが、それほど離婚率は高いのかと。
 調べてみると、境港市では二〇〇七年度で婚姻届提出四百七十七件に対し、離婚届は百十一件。単純計算で年間四・三組に一組が離婚しているということで、先の話にもようやくうなづくことができた。
 今年の年賀状に「結婚しました」というものが何枚かあった。その中の一枚は知人男性からのもの。何年か前、何の因果か頼まれて彼の離婚届に保証人(だったと思う)として署名したことを思い出した。
 その彼はいろんな経過を踏んで最高の新婚家庭を築いているよう。彼の例を見るまでもなく、当事者にとっては「離婚=不幸」とは言えないのかもしれないが、母子家庭、父子家庭というのは子どもたちにとっては不幸なことだと思う。家族を大切にしなくてはとあらためて感じた。(倉)

2009年02月25日

ごみ袋の無料配布に ?

 景気低迷が続き、先行きになかなか光が見いだせない状況だけに、各自治体ではさまざまな経済対策を打ち出して、住民の生活支援に努めています。
 ただ、なんとも〝う~ん〟と首をかしげてしまうのが、有料化となっている指定ごみ袋の全世帯無料配布。確かに、住民にとってはわずかなことでもありがたい話です。 しかし、このごみ袋の有料化は増大するごみ処理経費への対応と家庭から出るごみの減量化を図るためのはず。特に、声高に叫ばれていたのが、ごみの減量化とリサイクルの推進だったのでは。 となると、有料化したごみ袋を無料配布してしまうことはちょっと矛盾するのではないでしょうか。倉吉市では大30枚入りのごみ袋(900円相当)を全世帯に配布するのに2000万円余りの経費がかかるといいます。
 経済状況を考えて「一番身近な生活支援を」という気持ちは分からないではありませんが、もっとほかの策はなかったのだろうかと思ってしまいます。せめて、受け取った住民は、これまで通り、ごみ減量に努めて大切に使ってほしいと思います。(虎)

 

2009年02月24日

たまらない?

  雨が続いています。先日も朝から子どもたちが大騒ぎでした。傘立てには入り切らないほど傘があるのに、柄がなかったり、骨が折れて曲がっていたり、開いたら最後、今度は閉まらなくなるものなど、ちゃんとした傘が1本もないのです。
  不思議なもので、ちゃんとした傘はどこかに置き忘れたりして、すぐになくしてしまうのに、壊れた傘はどんどんたまっていきます。
  「これじゃあ、お金はたまらないよなあ」。傘立ていっぱいの壊れた傘を見ながら、妙に納得したしだいです。(吉)

されどファッション

 就任初の外国訪問でアジアを歴訪したヒラリー・クリントン米国務長官。赤、青、黒といった曖昧さのない鮮やかな色のパンツスーツファッションで、快活でエネルギッシュな存在感を印象づけました。
 韓国の新聞「中央日報」では、クリントン長官が日本では青のジャケット、韓国では赤のジャケットを着ていたことを取り上げ、それぞれの色に込められたメッセージを分析していました。それによると、青は「信頼」、赤は「決然たる意思」を意味するとか。
 いずれも下には同色ではなく黒いパンツを着用していたので、首脳会談にもかかわらずカジュアルな印象を持ちましたが、これも同盟国の気安さでしょうか。中国の国家主席との会談では「勝負服」という感じで、上下黒のシックで正統的なパンツスーツでバシッと決め、今回の歴訪を象徴しているようでした。
 そういえば、最近民主党の小沢代表の服装がよくコーディネートされているなと感じますが、政権交代を意識してのことでしょう。たかがファッション、されどファッション。服装には着る人の人となり、気持ちやメッセージが反映されるからあなどれません。(Q)


人間が住んでいる島

 国会記者会館内の「八日会(ようかかい)」は一足早く、異動の季節。全国の地方紙や農業新聞が机を並べる記者クラブにあって23日夜、琉球新報社のO記者を見送りました。
 本社は沖縄県那覇市。沖縄と言えば基地、観光、リゾートを連想します。が、O記者はお別れのあいさつで「沖縄というのは人間が住んでいる島だということを言いたかった」。その言葉の奥底に、外の者には計り知れない内なる思いと、地方紙記者としての使命を感じました。
 O記者は一面コラム「金口木舌(きんこうぼくぜつ)」を毎週木曜に担当。昨年十月にはトライアスロン宮古島大会の常連だった俳優の峰岸徹さんを追悼するコラムを執筆していました。名脇役だった峰岸さんはアカデミー賞を受賞した『おくりびと』にも出演しています。(風)

2009年02月23日

児童の意見に感心

 21日付の「読者のひろば」面のやまびこ欄に、上北条小学校6年、村本景奈さんの「食品に感謝し無駄なくそう」という意見が載っています。村本さんはコンビニで買ったジュースを全部飲まずに残してしまった体験をもとに、クラスで食べ残しの経験を聞き取り調査します。理由を分析し、動植物の命をいただく食べ物に感謝し、作った人にも感謝しようと呼び掛けます。お金さえ出せば何でも好きな物が食べられる飽食の時代、「私は食べ物を粗末にしていないだろうか」と反省しました。食べ物は人の命の源。小学生の村本さんに食べ物の意味を教えられました、ありがとう。(い)

2009年02月22日

知事と議長が訴えた

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 知事と県議会議長が熱っぽく訴えました。20日の県内地方6団体の参院国土交通委員会への要望活動。
 口火を切ったのは平井伸治知事。「この国には地域間に格差がある」と切り出し、〝国策〟によって鳥取県は高速道路整備の順番を待ってきたが、山陰道などのわずか6キロが昨春「止まった」と指摘。「われわれは4車線の道路を求めているのではない。バイパスに毛の生えたようなものなんだ」と早期の事業化を強く求めた。さらに航空運賃の高さを例に、「正当な競争であれば理解するが、それ以前の問題。高い運賃を押し付けられている。県民挙げて地域振興に取り組もうとしているが、武器がないと戦えない」と格差是正への委員会の後押しを要望した。
 知事の熱弁に、鉄永幸紀議長も呼応。「視察で急しゅんな鳥取県の地形を見ていただいたと思うが、われわれの先代がどれだけ苦労して国土を守ってきたか。われわれは貧しさを憂いているのではない。高速道路や社会基盤整備が遅れ、挑戦する機会が失われることに歯がゆさを覚えている」と〝鉄永調〟の訴え。鳥取県は共働きが多いことを例に、「それは一馬力では食えないということ。働くお母さんが子どもを車で送り、おばあちゃんを病院まで送る。生活道路でもある」と必要性を強調。「われわれは経済効果だけを見ているのではない。セーフティーネットの役割から災害時の骨格(代替)道路をどう考えるのか、食糧安保(食料供給)面でも道路が要る。つまり、総合的に日本にとっての必要な効果をどう考えるかだ」と、参院議員や国交省幹部を前に〝この国のあり方〟を説いた。
 地元の熱意を受け、あいさつに立った県選出の田村耕太郎委員長も〝スクラム〟。「山陰道がいかに〝ぶつ切り〟になっているか見ていただいた。インターチェンジまで70数キロの看板に『ここはアメリカか』との声もあった」と、まず現状を知ってもらう視察の意義を強調。委員の多くは地方選出で、田村委員長も「分かってもらえると思う」。
 これまで何度も道路要望は見てきましたが、今回ほど〝切実さ〟と〝熱いもの〟に共感したのは初めて。私自身、転勤で国道9号を東へ西へ何百回も往復しました。住む町は一刻を争う救急患者に対応する三次医療の空白区で高速道は命の綱です。昨秋、境港で母の死を聞き倉吉の病院に着くまで長いこと。中央では「必要な道路か」の論がありますが、さまざまな観点から条件整備は必要と考えます。
 会では最後に、山陰道「青谷・瑞穂間」、鳥取豊岡宮津自動車道「岩美道路」について、国交省側から「できるだけスピーディーに進むように頑張りたい」との言質を引き出しました。単なる社交辞令ではなく、本当にやってもらわないと。それが多くの県民の願いだと思っています。(鵜)

2009年02月20日

少子高齢化の象徴

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 グラウンドの先にある建物は廃校になった小学校の旧校舎。この春からお年寄りが暮らす賃貸住宅に生まれ変わります。現場は東京都内。運営する米子市の社会福祉法人から案内をいただき、施設を見学しました。
 教室だったスペースは1人部屋、夫婦2人部屋に仕切り直され、エレベーターが設けられていました。屋外から見て各階各部屋から突き出た部分はベランダ。人口が密集し、土地が狭い都心故の建物再利用だと思いますが、何とも少子高齢化、核家族化を象徴した話です。
 介護保険施設への入所待ちは鳥取県内でも喫緊の課題。今後、さまざまな施策が打ち出されるかもしれません。国会では高齢者生活支援施設と一体となった賃貸住宅の供給を促進する法案が間もなく審議されます。
 国会運営がスムーズに進めばの話ですが…。(風)

募る邪推 ボランティアに感謝

 わが家周辺にたくさんの賃貸マンションが建ちました。人口が増えましたが、自治会に入会しない若年・独身世帯も多く、入居者との付き合いはほとんどありません。
 最近、通学路で怪しげな男性とすれ違うことがあります。人を見かけで判断してはいけないのですが、この場合、親としての本能にスイッチが入ります。監視する気も時間もないにもかかわらず「とりあえず、どこに住んでいるのか突き詰めておきたい」と考えるなど、気が付くと、何もしていない人を警戒する自分がいます。親しくあいさつを交わせば、悲観的な妄想も吹き飛んでしまうのでしょうが、それもできないでいます。
 ただ、何か事が起きてからでは遅いのです。心配するだけで何もできない親に代わり、普段子どもの下校中の安全を守ってくれている「見守り隊」の地域ボランティアの苦労、活躍にあらためて感謝、感謝です。(雲)

2009年02月19日

ロシア極東記者宣言

 毎週2回、境港市で開かれている「ロシア語短期集中講座」を10数人のメンバーとともに受講中です。市の商工会議所と観光協会が境港、韓国・東海(トンへ)、ロシア・ウラジオストクを結ぶ定期貨客船の就航を控えて初めて開講しました。簡単なあいさつは覚えられそうですが、男性名詞、女性名詞、中性名詞があるなど、文法は複雑で悪戦苦闘しています。
 定期貨客船の就航を機に、これまであまり目が向けられなかったロシアとの交流を深めたいものです。境港支社に転勤して間もなく初のロシア語講座が始まり、境港のカニかご漁船がロシア当局に拿捕(だほ)される事件が起きました。ロシアとの縁を感じるので、支社の「妖怪記者」の向こうを張って「ロシア極東記者」を目指します。(酒)

2009年02月18日

狭い了見

 国の地域活性化・生活対策臨時交付金を活用して、商工会などが取り組むプレミアム付き商品券発行事業への補助を決める自治体が相次いでいます。地元商店などでの商品購入を進め、地域経済を元気にさせたいとの思いには共感します。ですが、運用の仕方に若干差があるのが気になります。それは商品券の購入を地元住民にだけ限定しているケースがあることなのです。
 なぜ、誰でも購入することができるようにしないのでしょうか。商品券を利用できるのは地元商店でしょうから、購入対象を住民に限定にしてまで発行する必要があるのでしょうか。交付金の恩恵はまずは地元住民にとの考え方なのでしょうが、元をたどれば国民の税金ではありませんか。あまねく門戸を広げて、胸を張って堂々と売り出せばいいものを、狭い了見だなと思わざるを得ません。せっかくのプレミアム付き商品券なのです。普段はなかなかできないはずですよ。せめて、地元商店の魅力を、内外にアピールするには絶好の機会とはとらえられないのでしょうか。(舂)

2009年02月17日

風邪薬とアルコール

 気分良く飲みすぎて、ろれつが回らなくなることは誰しも経験があること。しかし、風邪薬を飲んだ時は飲酒を控えるのは常識で、厚生労働省の担当者は「アルコールと一緒に薬を飲むと、何が起こっても不思議ではない」という。
 世界中に醜態をさらした中川昭一財務相のG7会見問題。きょう午後会見して、辞任を表明しました。通常国会中の重要閣僚の辞任表明は極めて異例で、政局に与える影響も大きいため、本紙は特別号外を発行して、読者に伝えました。
 内閣支持率が急降下している麻生政権にさらに打撃が加わり、国民の政治不信は強まるばかりです。早期に衆院を解散し総選挙しないと、国民はもう黙ってはいないでしょう。
 二度と世界に恥をさらさないため、閣僚の外国での会議では「飲酒禁止令」を出しては。自戒を込めて「深酒は慎みましょう」。(M)

2009年02月15日

「倉吉ってヤツは?」

 本紙の米子市長選企画を読んだ、倉吉市議が「盛り上がっていないようだけど、米子はええなあ」と話していました。現職に対し、有力新人2人が出馬し三つどもえの選挙戦となる米子市がうらやましそうです。
 続けて「倉吉はなあ…」とため息。選挙に出て変えてやるというような〝元気なもん〟がおらんようになった、ということです。確かに、今秋の市議選でも、まっさらな新人は今のところ、1人うわさがある程度。来春の市長選にしても、出てほしい人の名前は聞きますが、現職は出るのかな、といったところ。具体的な話はありません。
 倉吉は過去、いろいろな場面で「対立」してきた歴史があります。政治も経済界も、大きく分けて二つの〝勢力〟が衝突し、これに複雑な人間関係が絡んでいました。 「足の引っ張り合い」と〝発展しない理由〟にも挙げられました。
 ただ、私自身は「対立イコール良くないこと」とは思っていません。いま、おかしい事、変えなければならないことに対し、堂々と前に出て手を挙げて意見を言う。〝体制的・権威的〟なものに対し異を唱えるわけですから、風当たりもきつくなります。それでも向かっていく。そういう〝在野的〟な気風がかつての倉吉にはあったように思います。
 また、その「対立」のベクトルはある面、地域にとって「活力」となっていた部分もありました。ですから、倉吉の人はいまの政治や行政を見る目が肥えています。「いろいろなこと」をよく知っているだけに、外から来た人には市民が発するわが町への〝自虐的〟な言葉が、悲観的、後ろ向きととらえられがちですが、その言葉の背景には現状に対する認識・意識とこの地域を愛している、何とかしたいというベースがあります。
 ところが、です。団塊の世代を例に挙げますと、かつて自分たちが若いころ、さまざまな地域活動をする中で、このまちに覆いかぶさった上の世代の〝体制的・権威的〟なものが重しになって、思うようにできなかったというジレンマがあったと思います。しかし、その後、さまざまな出来事があり、また世代交代が進む中で、その〝体制的・権威的〟なものが取り除かれました。いまこそ〝人財〟である彼らの出番なのですが、前に出て行くことができません。市政を変える選挙一つをとってもです。
 かつて市長選で経験した変化を阻む〝市民性〟にくたびれたのか、この経済情勢でそんな余裕はないのか分かりませんが、本当に残念なことです。私自身は「無投票」となった前回の市長選が、倉吉にとって一つのターニングポイントだったと思っています。
 倉吉の経済が最悪の中で市民生活は大丈夫か、行政は市民ニーズに応えているか、新斎場問題など懸案は解決の見通しがあるのか、将来の倉吉のあるべき姿は。まだまだ見えてきません。いまこそ市民一人一人が考える時期に来ていると思います。(鵜)

2009年02月14日

「お伊勢恋しや参りたや」

 伊勢音頭で「お伊勢恋しや参りたや」と歌われるように、江戸時代、お伊勢参りは庶民がせめて一生に一度でもと願った大きな夢でした。この山陰の地にも伊勢講の組織が残る村もあり、今も伊勢神宮との強い関連をうかがわせています。毎週金曜日の文化面に掲載の「因幡・伯耆のお伊勢参り」は、鳥取と伊勢神宮にまつわる新たに分かった事実などについて、鳥取市歴史博物館の学芸員に報告してもらっています。私はまだお伊勢参りは体験していませんが、この企画を読んで、同館で開催中の「参宮・遷宮・伊勢神宮」を見学して、伊勢神宮への理解を深めようと思いました。(い)

「ウィン、ウィン」

 日本林業経営者協会は15日、第三者機関が認定した森林の二酸化炭素吸収量を1年につき1トン1000円で企業や団体、個人に販売する制度を始めます。
 森林所有者による管理水準の向上と、企業側による環境貢献活動のPRの一石二鳥に通じる取り組みは今や地球温暖化防止策の主流。
 森林面積が県土の74%を占める鳥取県もカーボンオフセット(※)の推進を2009年度事業に盛り込みました。森林所有者、企業側双方の「ウィン(勝利)、ウィン」(県森林保全課)につながるかどうか。。
 ちなみに日本林業経営者協会の制度は女優の山口智子さんが購入に名乗りを上げているとのこと。浸透のカギは話題性にあるようです。(風)

 (※)省エネの努力をしてもどうしても排出してしまう温暖化ガスを自分ではない別の場所や人が行う「温室効果ガス削減事業」の効果を得ることで差し引きゼロにする考え方。

2009年02月13日

学級委員長

 数年前、大阪府立豊中高で、約半世紀前の学校新聞を見ていて、ある記事が目に止まりました。衆院選に十回連続当選し、民主党の幹事長を務めた元代議士の中野寛成さんが、生徒会長選挙に落選していた記事です。「生徒会長にはなれなくても、代議士にはなれるんだ」と思いながら目を通しました。憶測ですが、この落選が政治家を目指す少年にとって貴重な経験、人生の糧(かて)になったのかも知れません。
 わたしは、鳥取県内小学校の学級委員長不在に驚いている兵庫県民の一人です。リーダーシップをはぐくむ機会、自発的にやりたいと思った子が挑戦できる環境はあっていいと思います。ただ、嫌がる子を無理矢理推薦し学級委員を押し付けるのはいじめになりますから、そこには十分目配りしてほしいですね。(雲)

2009年02月12日

ブログ

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 昨年の夏の高校野球で「熱球ブログ」をやってみました。
 試合の動きを追うのが大変で、しかも途中でパソコンが機嫌を損ねて動かなくなったり、突然の大雨に襲われたり。結構てんやわんや。
 転勤や進学で県外にいる鳥取県高校野球ファンに球場の熱気がライブで伝われば。普段の新聞づくりとはひと味違う喜びがあり、やる気満々、トイレに行く時間を惜しんで楽しくパチパチさせてもらいました。

 「熱球ブログ」のヒント(盗用?)になったのが、現在熱戦展開中の鳥取オープンインドアテニスの速報版ブログ。
 ことしもここ
http://www1.odn.ne.jp/~cbe80130/20th-tottori-open-sokuhou-top.htm
 でご覧になれます。

 この「デスクのぶろぐ」も一部そうですが、次の日の朝を想定した仕事から、現在進行形で今を伝えることへと、新聞社も徐々にですが変わってきています。(ほ)

ホルモンうどん

 先日、所用で岡山県津山市へ。国道53号を走っていると、お好み焼き屋などの看板や幟に「ホルモンうどん」の文字が躍り、ちょうど昼時だったのである店に立ち寄りました。店内に入りきれない親子づれなどが10人ばかり列をつくる盛況ぶり。神戸や大阪ナンバーの観光客とみられる年配夫婦が津山の観光パンフを見ながら、店内をうかがっていました。
 焼きうどんにホルモンを入れた「ホルモンうどん」は津山市と佐用町の郷土料理。それを名物に仕立て上げ、津山市内には現在25軒以上がメニューに入れています。また、津山ホルモンうどん研究会も設置されています。ほかにも、お好み焼きに海のカキをどっさり入れた「かきおこ」が名物で、注文も多いとのこと。津山の観光振興、地域活性化に大いに貢献しているということです。
 郷土料理を名物にして観光につなげる津山市民のたくましい商魂に感服しました。地域活性化のキーワードは「食」。鳥取も負けてはいけません。数多くの素晴らしい素材、郷土料理をどう商売に結びつけ、県外にアピールするか。鳥取自動車道の開通を控え、今が正念場といえます。(M)
 

2009年02月10日

続けるべきか―

 ハムレットの心境、といったら大げさですが、ここ数カ月、ずっと悩んでいることがあります。現在通っている歯科医で治療を続けるか、見切りをつけて別の歯科医に通うか―。
 歯周病の治療を始めて丸3年。もう少し、あとちょっと思いながら通っているのですが、完治の見込みは立たず、ここ1年半ほどは同じ治療の繰り返しです。
 歯磨き指導などは一切なし。治療についての説明もほとんどありません。不満はあるのですが、いまさら別の歯科医を探して通うのも、なんだか面倒です。
 「次に治療に行ったら、もういいですよ、と言ってくれないかなあ」。そんなことを思いながら、ずるずると日を送っています。(吉)

2009年02月09日

県議会に行ってみたら

 久しぶりに鳥取に帰ってみたら、3つに分かれていた―。県議会棟で右往左往しています。自民党会派が3つとなり、どの県議がどの部屋(会派控室)にいるのかさっぱり分かりません。
 かつて2部屋(自民・創造)のときもありましたし、大部屋(最大会派)のときも知っています。会派控室は記者にとって、県議とざっくばらんな話ができる場でもあります。さりげなく控室に入って、いまの県政の動向や各議員の考え方、本会議での質問内容などを聞き、頭に入れておく。これも勉強でした。
 ところが、〝新参者〟のいまの私は、受付で「○○県議の部屋はどこですか」と聞かないと、皆目見当が付きません。県議間の人間関係はうすうす分かりますが、「離合集散」の前に〝参った〟といったところです。
 と同時に、入りにくさも感じました。この部屋の中に他に誰がいるのかが分からないからかも知れません。県議の皆さんは「うちは来る者拒まずだ」と言われるかも知れませんが、遠慮はあるものです。
 党員から声があるように自民党会派が1本化されれば、すっきりするのですが、今のところは無理のように聞きます。そこでお願いがあります。
 県議会では、議会改革の議論が続いています。本筋ではないのですが、控室入り口に所属議員のネームプレートを付けていただけたらありがたいのですが。ちょっとしたことですが、それだけでも〝風通し〟がよくなるものです。20年勤続の肖像画の取り扱いのような難しいことではありません。
 かつて新進党候補を応援したため自民党会派を除名された花本美雄さんが、3階に一部屋与えられたとき、「ここは天守閣だ」と吹いていました。そこに意地を見ました。たかが控室、されどです。
 私自身も「控室」で多くのことを学びましたし、時に県議の皆さんの「情」を感じたことがあります。思い入れからの提案です。(鵜)

2009年02月07日

薄氷の上

 北方四島が不法に占領されて六十四年、東京都内で七日開かれた領土返還要求の全国大会は先日の人道支援事業をめぐるロシアの対日強行姿勢が話題に。北方四島在住のロシア人向け医療物資を運んだ日本側の一行が求められた出入国カードの提出が北方領土の「ビザなし」訪問にも適用されることへの懸念が会場に広がりました。
 「薄氷の上を歩くような関係は領土問題が解決されない限り続く」との元島民らの訴えは、境港のカニかご漁船がロシア当局に拿捕された問題と重なる面があります。漁船の帰国に見通しが立ったとはいえ、拿捕問題が浮き彫りにした操業ルールの不備は日本、ロシア両国政府の課題です。
 「ロシアはアジア太平洋地域の平和と安定を築いていく上で重要な隣国」とは麻生太郎首相の北方領土返還要求全国大会でのあいさつ。ロシアとの関係を重要視するならば、領土問題の解決に加え、操業ルールの確立に政治力の発揮を。(風)

2009年02月06日

そごう本店

 あるスーパーの関係者からこんな話を聞いたことがあります。そのスーパーの店名は、大阪・心斎橋の御堂筋をスーパーの創業者が仕入れのために歩いている時、並んで掲げられたある二つの看板を見てひらめいたそうです。その二つの看板とは百貨店のそごうと大丸でした。
 そのそごう本店がお隣の大丸に売却されることになりました。
 百貨店業界は大変です。合併再編の繰り返しで、いま、どことどこが同じグループなのか一般にはなかなか分からなくなりました。この間まで電車、プロ野球でもライバルだった阪神と阪急百貨店は同じグループになってしまい、その上、高島屋とも連携するそうです。となれば、阪神タイガースが優勝すれば阪急や高島屋で優勝セールが繰り広げられることになります。
 ダイナミックな経済潮流の前では、スーパー創業者が御堂筋にそびえる百貨店の両雄にあやかりたいと抱いたあこがれは昔日のものになりました。(流)

2009年02月05日

祝20歳

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 中学のころ、ソフトテニス部の友達に影響を受けてまめにテニスを見るようになり、見始めたら目が離せなくて、真夜中にテレビにくぎ付けになった記憶があります。ウインブルドンでベッカーが快進撃したのが確かそのころ。女子はナブラチロワの全盛期だったか。

 スポーツ担当になってテニスが再び近い存在になり、駆け出しのころ取材した鳥取オープンは金選手や山本選手ら「大会の顔」に宮地選手、茶圓選手ら「イケメン」ニューフェースが挑む、世代交代のまっただ中。ベテランの意地、若手の勢い。カメラのファインダー越しに「熱」が透けて見えるような大会でした。

 選手の顔ぶれは年を経て代わっていったものの、変わらず国内トップ級が鳥取に集まってくれます。大会を根付かせたスポンサー、スタッフの熱意に頭が下がります。

 8日に予選、10日に鳥取産業体育館で本戦が開幕する第20回大会のパンフレットが手元に。「20歳」を祝うページのにぎやかいこと。たくさんの出場選手が喜びのコメントを寄せ、大会のあったかさが伝わってきます。

 ちなみに、テニスを見ていると、まともにやったこともないのに、選手につられて体が動きます。僕だけでしょうか?(ほ)

学科名

 09年度の鳥取県立高校入試が推薦を皮切りに本格的に始まります。本紙でも学科・コース別に出願状況を一覧表にしました。それにしても、一昔前と異なり、多彩な学科があるものです。県立高校の役割は社会のニーズに応じて有為な人材を育成することです。多彩な学科が並ぶということは社会のニーズがそれだけ多様化しているともいえるでしょう。とはいえ、競争率は1倍を割り込みました。県教委は「全体的に普通科志向が高まっている」と分析します。生徒の志望と、社会のニーズを反映したはずの学科の内容が合っていないのでしょうか。(行)

もうすぐバレンタイン

 幼稚園児の娘がトリュフチョコを作るとかで、市販の板チョコを黙々とすりつぶしていました。一週間も前から、バレンタインデーの予行演習だそうです。「誰にあげるの?」と聞くと「お父さんには関係ないでしょ」の冷たい一言。会話はそれでおしまい。しばらく複雑な気持ちで作業を見ていました。
 われわれ中年世代もバレンタインデーをもっと楽しんでいいのかもしれません。今年はちょうど週末。たまにはナイタースキーなどはどうでしょう。
 兵庫県香美町の「ミカタスノーパーク」ではバレンタインデーの夜、十五日にある雪の祭典の前夜祭として、初めてたいまつ滑走が行われます。参加するもよし、幻想的なゲレンデの風景を眺めるもよし。家族や仲間、恋人と、思い出に残る夜になるといいですね。(雲)

2009年02月03日

天国と地獄

 昨晩、NHKのBSで黒澤明監督の『天国と地獄』をアンコール放映していました。誘拐事件を扱ったサスペンス映画で見るのは二度目になりますが、ストーリーの面白さ、テンポの良さ、スタイリッシュなモノクロ映像に引き込まれました。
 黒澤映画では、往年の名俳優たちの若いころの姿を見ることが楽しみの一つですが、犯人役の医学生になった山崎努の怪演には目を見張りました。社会からの疎外感やニヒリズムを細い身体に漂わせ、最後の場面で被害者の三船敏郎と面会する場面で見せた人間の弱さなどとても印象に残りました。
 映画では丘の上の豪邸(天国)と、下界の古い安アパート(地獄)の対比が象徴的に描かれていますが、この映画が封切られたのは1963年ですから、ちょうど戦後の高度成長期。安アパートに住む者も、いずれは一軒家を持つ夢が持てた時代です。翻って今の格差社会を考えると、子供が親の世代よりいい生活が期待できず、将来への希望を持ちにくい点でより深刻です。(Q)

交流とは

 ケーブルテレビ(NCN)で1―2日、先月大阪市中央公会堂で開かれた「大阪・鳥取交流フォーラム」の模様が放送されました。鳥取県の平井伸治知事と大阪府の橋下徹知事らが「シナリオなし」で繰り広げた鼎談(ていだん)は、鳥取県が「グレーター近畿」の仲間入りをする中で、意義深いものになりました。
 フォーラムは、大阪・淀屋橋の由来となった江戸時代の豪商「淀屋」と倉吉とのゆかりが縁で開催されました。会場には長谷川稔市長や市内の経済人も駆け付けましたが、橋下知事の評価がすこぶる高い。自信にあふれた発言に「たいしたもんだ」との声を聞きます。
 参加者の一人、県議の伊藤美都夫さんは、橋下知事の「平井さん、これからは中国ですよ」という発言が印象的だったと言います。
 鳥取県と中国の河北省などとの交流は、片山善博知事時代に〝途切れた〟状態になりました。県農林水産部長として、同省との技術交流などに取り組んできた伊藤さんには、ずっと釈然としないものがあったといいます。
 伊藤さんは昨年11月、所属するNPO法人サカズキネットの会員として中国の河北省を訪れました。同法人は数年前から日中緑化交流基金、いわゆる小渕基金で同省での緑化事業に取り組んでいます。現地で活動し、一緒に記念碑を除幕する中で、伊藤さんは県と同省との交流再開に意を強くしたということです。
 伊藤さんは「交流は子々孫々」と息の長い交流の大切さを訴えます。その中で、互いに理解したり、障害を克服したり、成果を積み上げることができると考えています。
 鳥取と大阪の交流にしても、着実に一歩一歩、さまざまな分野で結果を出していくことが大事だと思います。フォーラムのタイトルは「淀屋が結ぶ大阪と鳥取のきずな―過去・現在・未来を語る」でした。「淀屋」再興から約250年、未来はこれからです。(鵜)

2009年02月02日

気合!!

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 インフルエンザも気合で吹き飛ばせる!!!!

 そう信じて疑いません。だから、逆に怖いのが、気持ちが切れたとき。

 スポーツ担当のこの時期は本来「農閑期」で、シーズン本格化に向けて英気を養いながら、じっくり企画を練ったり。特に、県勢のセンバツ出場がない年は結構のんびりしたもので、この時期を利用して(?)大風邪をひいたりしました。

 以前に比べて冬場も大会が増えたのか、慌ただしく1月が過ぎていき、月が代わって早速3日からガイナーレが淡路島でキャンプインします。「番記者」も淡路に乗り込む予定で、またバタバタとした2月になりそうです。

 にぎやかいのは何より。「気」が途切れることもなく、おかげさんで風邪もひきません。シーズンが終わってバタッと倒れるぐらいの実りの1年を想像しています。(ほ)