知事と議長が訴えた
知事と県議会議長が熱っぽく訴えました。20日の県内地方6団体の参院国土交通委員会への要望活動。
口火を切ったのは平井伸治知事。「この国には地域間に格差がある」と切り出し、〝国策〟によって鳥取県は高速道路整備の順番を待ってきたが、山陰道などのわずか6キロが昨春「止まった」と指摘。「われわれは4車線の道路を求めているのではない。バイパスに毛の生えたようなものなんだ」と早期の事業化を強く求めた。さらに航空運賃の高さを例に、「正当な競争であれば理解するが、それ以前の問題。高い運賃を押し付けられている。県民挙げて地域振興に取り組もうとしているが、武器がないと戦えない」と格差是正への委員会の後押しを要望した。
知事の熱弁に、鉄永幸紀議長も呼応。「視察で急しゅんな鳥取県の地形を見ていただいたと思うが、われわれの先代がどれだけ苦労して国土を守ってきたか。われわれは貧しさを憂いているのではない。高速道路や社会基盤整備が遅れ、挑戦する機会が失われることに歯がゆさを覚えている」と〝鉄永調〟の訴え。鳥取県は共働きが多いことを例に、「それは一馬力では食えないということ。働くお母さんが子どもを車で送り、おばあちゃんを病院まで送る。生活道路でもある」と必要性を強調。「われわれは経済効果だけを見ているのではない。セーフティーネットの役割から災害時の骨格(代替)道路をどう考えるのか、食糧安保(食料供給)面でも道路が要る。つまり、総合的に日本にとっての必要な効果をどう考えるかだ」と、参院議員や国交省幹部を前に〝この国のあり方〟を説いた。
地元の熱意を受け、あいさつに立った県選出の田村耕太郎委員長も〝スクラム〟。「山陰道がいかに〝ぶつ切り〟になっているか見ていただいた。インターチェンジまで70数キロの看板に『ここはアメリカか』との声もあった」と、まず現状を知ってもらう視察の意義を強調。委員の多くは地方選出で、田村委員長も「分かってもらえると思う」。
これまで何度も道路要望は見てきましたが、今回ほど〝切実さ〟と〝熱いもの〟に共感したのは初めて。私自身、転勤で国道9号を東へ西へ何百回も往復しました。住む町は一刻を争う救急患者に対応する三次医療の空白区で高速道は命の綱です。昨秋、境港で母の死を聞き倉吉の病院に着くまで長いこと。中央では「必要な道路か」の論がありますが、さまざまな観点から条件整備は必要と考えます。
会では最後に、山陰道「青谷・瑞穂間」、鳥取豊岡宮津自動車道「岩美道路」について、国交省側から「できるだけスピーディーに進むように頑張りたい」との言質を引き出しました。単なる社交辞令ではなく、本当にやってもらわないと。それが多くの県民の願いだと思っています。(鵜)