中浦水門32年の歴史に幕
中海干拓・淡水化事業のシンボルだった、境港市渡町と松江市八束町江島を結ぶ中浦水門の撤去工事が月末で完了し、三十二年間の歴史に幕を閉じます。
食糧増産から減反へと農業政策が大きく変わり、中海の自然環境保全への関心の高まりなどで、中海の本庄工区干陸と淡水化が中止になり、四年前から水門の撤去工事が行われていました。
水門の中央部には船舶が航行できるように閘門(こうもん)が三つ設置されており、閘門や水門の操作という国内では珍しい業務を商船三井海事が請け負ってきました。
二十九日には会社と労組が合同で中浦水門事業閉鎖式を行います。
淡水化中止や干拓堤防の一部開削で、中海での水産資源の復活が期待されますが、時代に翻弄されながら撤去工事中を含めて無事故で船舶航行の安全を守った同社の従業員たちへの感謝を忘れてはいけません。(酒)