県議会代表質問終わる
開会中の鳥取県議会で、会派の代表質問が終わりました。なかなかすべてのやり取りを聞くことはできませんが、時間を見て議場をのぞいたり、インターネット中継などで論戦に耳を傾けました。なぜか、議会の質問戦があると、いてもたってもいられない。変な習性が身に付いてしまいました。
すでに紙面で報道していますが、今議会は県職員採用の前倒しやグレーター近畿戦略、定期貨客船の船舶確保などトップ級の話題も多く、平井知事も明快な答弁で、よい質問戦のスタートを切ったと思います。
県民の皆さんの中には、この代表質問についてよく分からないという方もおられるかもしれません。今議会、私が見たり聞いたりしたことを通して「県議会が身近なものになれば」との思いを込め説明したいと思います。
まず代表質問ができるのは、議員4人以上が所属する交渉要件を満たす会派のみ。現在の県議会では、自民党議員が所属する県議会自民党、自民党クラブ、自由民主と、民主党議員らが所属する信の4会派のみです。自民党が3つに割れたため、かつてに比べ代表質問が多くなりました。(割れた理由についてはここでは省きます)。これ以外に他会派の議員や代表質問者以外の議員が行う一般質問があります。
会派を代表しての質問は県政全般についての内容となり、質問書を作るのも大変な作業です。過去には執行部がお手伝いすることもあったと聞きますが、今は私の知る限り、ほとんどの議員が自分で質問書を書きます。よって議員はそれに向けての勉強や準備に大変な労力をかけます。今回も複数の質問者から開会前に「しばらく、こもることになる」との声を聞きました。また会派控室にパソコンを持ち込んで、画面とにらめっこする質問者もいました。
会派を構成する議員の要望も盛り込みながら、さらに地元の懸案なども入れて、執行部の考えをただす、自らの考えを知事にぶつける。地元からバスなどで来られた大勢の支援者が傍聴する中、議員にとってはまさに晴れ舞台です。代表質問は追及質問も含めて通常、昼食を挟んで午後まで続けられます。ここでの知事とのやり取り、いわゆる晴れ舞台は後日、よく写真付きで後援会だよりなどに掲載されます。
代表質問が終わった日は、会派の仲間たちが労をねぎらう「意見交換会」を開いてくれます。「よくやった」とたたえられ、会派の結束も確認できます。ところが今回、質問者の一人が終了後に「きょうは、ゆっくりしたいな」と漏らしていました。精根尽きたといったところ。前準備も含め「代表質問をする」ということが、いかに大変か分かります。
この意見交換会には平井知事らも出席します。これは慣例のようなもの。が、〝一発勝負〟の議員と違って知事は質問戦が終わるまで受け答えしなくてはなりません。多くの議員は知らないと思いますが、意見交換会終了後、私邸に帰った知事はここで奥さんが作った遅い晩ごはんを食べ、次の質問への対応や議案資料に目を通すなどしているとのことです。優等生の平井知事らしいですが、あの流ちょうな答弁はこうして生まれます。
一方、地元からの傍聴者はよく県庁食堂で昼食をとられています。今回、食事に来られていた県中部の支援者と話をする機会がありました。鳥取県の意思決定機関の論戦を生で見るのは新鮮なようで、好評でした。特に、平井知事の「片山発言」への逆襲は話題に。現在、県内ではCATVで県議会中継が流されています。傍聴をきっかけに、県民が県政に参画する機運が高まればと思います。
また、われわれ記者にとっても、代表質問は県政の現状や問題点、知事が目指す方向性などを知るよい場です。質問の背景や議員の取り上げ方など、いろいろ勉強になります。私はかつて当日配布される質問項目の紙を見て、ニュースになる話が出るであろう〝めぼし〟をつけて、そこを集中的に聞くようにしていました。
片山県政のころは、知事発言(中央批判など)を聞きのがさまいと、議場の記者席は埋まっていました。また、かつては「大物」といわれる議員も何人かおられ、何を言い出すのか興味がありました。その点では片山時代の方が〝緊張感〟があったような気がします。ただ、かつて元議長が「鳥取県議会ほど活発な議会はない」と胸を張っていましたが、内容的には聞き応えがある議会だと思います。
十分な説明にはなりませんでしたが、県議会に関心を持ってもらえればと思います。日本海新聞ではこれからも県議会で何を話し合っているのか県民に分かるよう、さまざまな切り口で報道していきます。
鳥取県議会は10日から、各議員の一般質問が始まります。第2ラウンドの幕開けです。(鵜)